イ・チャンとイ・ミニョン、イ・ミスクとホン・ソンホ、チェ・ジョンアン、オ・マンソク、パク・チョルとオク・ソリ、イ・ヨンハとソヌ・ウンスク。韓国芸能界では連日離婚のニュースで賑わいを見せている。芸能界での代表的なおしどり夫婦と目されてきたカップルの離婚は、ファンにとっては衝撃的なニュースだ。実際にわずか数年前までは、芸能界での離婚は死亡宣告とも言えるものだった。しかし最近は離婚に対する社会的な見方が比較的寛大になり、仮面夫婦を演じるよりは、堂々と我が道を行くというスターたちが増えている。しかしクールな決別であっても泥沼の離婚騒動であっても、人間の出会いと別れはそれほど単純なものとは言えない。離婚をとりまく芸能界の様々な話を集めてみた。
離婚は芸能活動の墓場だなんて、とんでもない
一昔前まで離婚は人生の汚点であるかのように考えられてきた。とりわけ芸能人たちにとっては致命的だった。離婚の痛みを経験した女性タレントは、何か罪でも犯したかのように行動しなければならず、長期にわたりなんとなく活動を中断しなければならなかった。ドラマの花とも呼ばれるミニシリーズへの出演から排除されるのはもちろん、テレビコマーシャルなどにおいても優先順位が下がっていた。
しかし自らのイメージに傷がつくことを恐れ、ただひたすら耐えてきた芸能人たちが、最近は堂々と声を上げながらカムバックしている。
以前のように、「聞こえないふり3年、話せないふり3年、見えないふり3年」と言われてきたように一生を悲しみの中で生きていくよりも、逆に堂々とつらかった経験を語り、新しい人生をスタートする勇気がファンに対して共感を与えているというのだ。
離婚を宣言したことでさらに大きな人気を得ている芸能人としてはタレントのチェ・ジンシルが代表的だ。野球選手チョ・ソンミンとの離婚で芸能活動に致命的な打撃を受けたかのように見えたが、2005年に『ばら色の人生』で復活してからは、『悪い女、良い女』で第2の全盛期を謳歌している。
財閥御曹司との結婚と直後の離婚ニュースで話題となったコ・ヒョンジョンも、2005年に『春の日』、2006年には『キツネちゃん、何しているの?』『H.I.T』などで大活躍し、再びトップスタートして復活した。以前は万人の恋人として、今はバツイチとしてカムバックしたコ・ヒョンジョンは、登場する作品ごとに新しいイメージを発揮し真の演技者として生まれ変わったとさえ評されている。
歌手イ・スンファンとの離婚後に『タルジャの春』でカムバックに成功したチェ・リムや、実業家として成功しつつあるイ・ヘヨンらも、バツイチとなってからは更に成熟した魅力でファンから熱い支持を受けている。
また昨年離婚したオ・ヒョンギョンは、『糟糠の妻クラブ』で10年ぶりにドラマの主演として登場し、バツイチ全盛期への合流を宣言した。今年6月の離婚ニュースで国中に衝撃を与えたチェ・ジョンアンは、今年の前半最高の人気ドラマとされている『コーヒープリンス1号店』で、痛みを乗り越え演技に専念する姿を見せ、多くの喝采を浴びた。
このように離婚を経験した女性タレントたちがお茶の間の注目を集めているのは、人生で最大の痛みを経験することによりカネでは買えない円熟味を増したからだ。
単にかわいいというだけの独身時代のイメージから脱皮し、真の女優として生まれ変わった彼女たちの堂々とした活躍は今後も続くだろう。