ドラマで光る「ヨン様」パワー


 ペ・ヨンジュンは2002年、KBS第2テレビのドラマ『冬のソナタ』(ユン・ソクホ演出)でソフトなイメージの男性を演じ、日本をはじめアジア各国の女性ファンをメロメロにした。1990年代に一世を風靡(ふうび)したシンガー、ソテジは「文化大統領」と呼ばれたが、ペ・ヨンジュンは2000年代の「アジアの文化大統領」になったのだ。

 ほほ笑み一つで国内外のファンのハートをとらえたペ・ヨンジュンだが、再びそのパワーでブームを巻き起こしつつある。現在放映中のMBCファンタジー時代劇『太王四神記』(金鐘学=キム・ジョンハク=演出)で注目を浴びているからだ。

 『太王四神記』はペ・ヨンジュンが出演するということで日本をはじめとする海外で注目を集めている。

 では、韓国内での状況はどうだろうか。「ペ・ヨンジュンの力」は韓国の放送関係者の期待を裏切らなかった。回を重ねるほどにパワーアップし、視聴者をテレビの前にくぎ付けにしている。

 ペ・ヨンジュンは25日の放送でその真価を発揮した。プロ野球中継により1時間遅れで始まったが、『太王四神記』は視聴率を30%台に乗せ、水木ドラマ1位の座を守ったのだ。

 もちろん、その底辺でドラマを支えているのは金鐘学プロデューサーと脚本家ソン・ジナのコンビの力だ。だが、その上で主演しているペ・ヨンジュンの実力が発揮されたとも言えよう。

 ペ・ヨンジュンが出演した前作映画『四月の雪』は韓国であまりヒットしなかった。当時、「ペ・ヨンジュンの人気は衰えたのでは」という見方が一部あったのも事実だ。しかし、ペ・ヨンジュンは『太王四神記』でトップ俳優の座を見事に守った。

 注目すべきなのは『冬のソナタ』で一世を風靡した「ほほ笑み」ではなく、広開土大王(タムドク)の威厳で視聴者のハートをつかんだということだ。

 ペ・ヨンジュンは、自分の人気が風のように過ぎ去る一時的なものではないことを、自ら立証している。

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