自然が作り出した「地下宮殿」、メディア初公開  /済州

 韓国で初めてユネスコ世界自然遺産に登録された済州島北済州郡旧左邑のタンチョムル洞窟(どうくつ)と竜泉洞窟が15日、メディアに初公開された。

 両洞窟の最大の特徴は、溶岩洞窟でありながら石灰岩洞窟の性質も合わせ持つということだ。1995年、農耕地の整備中に偶然発見されたタンチョムル洞窟は、全長110メートル、幅5.5‐18.4メートル、高さ0.3‐2.7メートルという小さな洞窟で、30万年以上前に拒文岳が噴き出した溶岩が流れ形成されたものと推定されている。洞窟内部は、溶岩が流れたときの跡、天井から地面までつながっている石柱、シャンデリアのように天井からぶら下がっている鍾乳石など、黄金に輝く石灰質生成物がその勇壮な姿を見せてくれる。


 タンチョムル洞窟に近い竜泉洞窟は2005年、電柱を設置するため岩盤を壊す作業をしていた工事関係者により発見された。タンチョムル洞窟の美しさを「女性の美」に例えるなら、竜泉洞窟は「男性美」を持つ洞窟だ。全長2470メートル、幅7‐15メートル、高さ1.5‐20メートルの竜泉洞窟は、まるで巨大な地下宮殿のようだ。洞窟の入り口から北に向かい2キロの区間には、中身のない黒いロールケーキのようなロール状の溶岩が140メートル伸びており、3層になった溶岩の滝や平らな溶岩の岩盤などもある。洞窟天井部分にある白いストローのような鍾乳石の管、地面の黄金に光る石筍(せきじゅん)、石柱、洞窟サンゴ、洞窟真珠など、石灰質生成物があちこちに見られた。タンチョムル洞窟と竜泉洞窟は天然記念物に指定されており、一般人の出入りは禁止されている。

済州=オ・ジェヨン記者
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