■歌の盗作についての明確な基準の確立は困難
最近相次いでいる盗作問題について、専門家はどのように考えているのだろうか。多くの音楽関係者や専門家は「盗作を論ずる以前に、今の法律で具体的に定められた規定がないことから解釈の幅が広い」と述べた。
韓国音楽著作権協会も最近のチョソン・ドットコムとの電話インタビューで、「以前は盗作に対する具体的な規定があったが、あまりにも厳格に適用したことから創作の意欲が失われるなどのマイナス面が出て廃止された」と説明した。
もちろん盗作が事実と明らかになり音楽活動を中断せざるを得なかったケースもある。1995年に爆発的な人気となったルーラの『天上有愛』は日本のグループ、忍者の『お祭り忍者』を盗作したものとわかり、大きな問題となった。キム・ミンジョンの人気曲『帰天道愛』も日本の松田聖子の歌の盗作という疑惑で消え去った。
盗作問題が止まることのない理由は明確な基準を確立することが困難だからだ。もちろん1979年に審議会で策定した盗作基準は存在する。
しかし作曲家の間でも盗作を判断する基準は定まっていない。
「最初のモチーブ(2小節)だけが同じでも盗作」という厳格な解釈がある一方で、「全体的に曲の雰囲気が異なっていれば創作」という柔軟な解釈もある。
一方インターネット上では「はっきりとした基準なしに無条件に盗作だと非難するのも問題だが、創作が大変だからといってサンプリングばかり行い、盗作問題を起こすのも問題だ」と指摘されている。