MBCドラマ『太王四神記』が、映画『D‐War』のもたらした劇場でのファンタジー大作ブームをお茶の間に引き継いでいく。
9月10日にドラマを紹介するスペシャル番組で放送がスタートする『太王四神記』は、観客動員数700万人を突破して人気沸騰中の映画『D‐War』に劣らぬファンタジー大作という点で、どれほどヒットするのか、関心を集めている。
韓国映画史上最高の制作費300億ウォン(約36億円)が投入された『D‐War』は、竜やさまざまな怪物をCGで生み出し、観客たちのイマジネーションを刺激した。一方『太王四神記』は、『D‐War』を超える総制作費を費やし、ファンタジー映画の傑作といわれる『ロード・オブ・ザ・リング』のCGチームの技術力で視聴者たちをファンタジーの世界に引き込む。
『太王四神記』の制作費は、セット制作費を含め430億ウォン(約52億円)に達する。もちろん『D‐War』は90分の映画である反面、『太王四神記』は1回当たり70分の24部作ドラマであるため、制作費を単純に比較するのは難しいが、総制作費のスケールでは『太王四神記』が『D‐War』をしのぐ。
それだけでなく、『太王四神記』に使われているCGも、『D‐War』同様に優れていることが分かった。桓雄の護衛武士の使節(青龍、白虎、朱雀、玄武)をはじめ、9月11日に放送される第1話の神話時代から、ドラマのいたるところにCGが使用されている。
『太王四神記』のある関係者は、「このドラマに登場するCGで作られた使節は、視聴者たちに躍動感を与えるだろう。また、さまざまな場面で使われているCGがドラマをさらに面白くするはずだ」と語った。
さらに、『太王四神記』の主人公たちが生まれ変わるという設定も、『D‐War』と似ている。『D‐War』は、朝鮮時代の男女が500年後の米国で生まれ変わることから、ストーリーが展開していく。
『太王四神記』も、神話時代に桓雄として登場したペ・ヨンジュンが天に昇り、その後、高句麗の広開土大王として生まれ変わる。また、神話時代に桓雄と対立した豪族の親分ガジンは火の神キハとして、雄族の女で桓雄に愛されたセオは四神の一人、スジニとして生まれ変わる。
『太王四神記』を演出するキム・ジョンハクプロデューサーは、2005年8月に同ドラマについて説明した際、主人公のペ・ヨンジュンが1人3役を演じ、歴史的人物の輪廻を見せる予定だと語ったが、シナリオを整理する過程で1人2役に変わった。
『太王四神記』は9月11日から3日間連続で第1話‐3話が放送された後、9月19日から毎週水曜日と木曜日にオンエアされる。