韓国の歌手の海外での活動が活発化している中、韓国国内で大きなライバルとして活躍していたRainとSE7EN、そして東方神起とSS501が海外で異色の対決を繰り広げ、注目を浴びている。
華やかなダンスと歌でしばしば比較されてきた彼らが、皮肉にも同じ時期に日本と米国で活動をスタートさせ、再びライバル争いを予告している。
RainとSE7ENは、韓国とアジアでの成功をベースに、米国への進出を本格化させた。
Rainはアルバムリリースに先立ち、まずは俳優としてハリウッドに進出した。現在はドイツでウォシャウスキー兄弟がメガホンを取る映画『Speed Racer』の撮影をしている最中だ。
この映画にはスーザン・サランドンやジョニー・グッドマンなど演技派俳優が参加することが伝えられており、Rainが世界的なスタートとして成功するためには絶好の人脈作りの機会となっている。
彼は最近、ワールド ツアーに関してさまざまな噂もあるが、Rainの関係者によると、Rainはこういった問題にはしばらくは関与せず、映画の撮影にのみ専念しているという。
Rainとともに韓国で双璧を成すSE7ENもまた、米国に滞在しながらアルバムを準備中だ。
SE7ENの所属事務所YGエンターテイメント ヤン・ヒョンソク理事は、ホームページで「SE7ENが今年の年末、米国で初めてのアルバムをリリースする。リッチ・ハリソンが作った2曲と、新しいプロデューサーチームが作った4曲、合わせて6曲のレコーディングを終えた」と明らかにした。
ヤン理事は名前を明らかにしはしなかったが、「私が20代初めから今まで非常に慕ってきた大物プロデューサー1名と、最近アメリカで最高と言われている若手プロデューサー1名が、SE7ENの新しいプロデューサーとして確定した」と、大物が参加することを伝えた。
才能豊かなプロデューサーが参加することにより、SE7ENは米国進出に力強い応援団を得たというわけだ。
米国で競争を始めたRainとSE7EN。その一方で、韓国を代表する男性グループの東方神起とSS501は、日本でアイドルグループとして、また別の可能性を見せている。
東方神起は今月1日、日本で12thシングル「SUMMER~Summer Dream/Song for you/Love in the Ice~」でオリコンのデイリーシングル チャートで1位となった。
2005年4月、日本でシングル「Stay With Me Tonight」でデビュー以来、2年目にして快挙を成し遂げた。
SS501も、今年日本で発売したファーストシングル「心」が発売当日にオリコンのチャートで5位にランクインし、日本進出にあたって順調な滑り出しをみせた。
このように国内で手堅い支持を獲得したアーティストたちの海外進出への試みと成功は、結果として韓国の歌謡界にもポジティブな影響を与え、国内で活動中の歌手も、これを他山の石とするであろう。