故・キム・ジュスンさん、一人で死に支度


 13日に腎臓がんでこの世を去った人気タレントのキム・ジュスン(46)さんが寂しく人生を終えたことが分かり、周囲の人々をいっそう悲しませている。

 キム・ジュスンさんの焼香に訪れたある関係者は15日午前、スポーツ朝鮮とのインタビューで「故人は母親には知らせたが、兄弟には死期が迫っていることを知らせていなかった。周囲の人々が彼の闘病生活を知るのも嫌がった。寂しくあの世へ旅立った」と語った。「ソウル市汝矣島にあった故人の事務室も最近処分した」という。

 2003年に韓国放送演技者協会の会長を務めたほど芸能界に幅広い人脈があったキム・ジュスンさんだが、今年初め病状が急激に悪化すると、最も近い関係者以外は連絡を絶ち、闘病生活を送っていたという。

 実際、キム・ジュスンさんの葬儀が行われた京畿道富川市の釋王寺では、母親や弟、普段親しくしていた友人だけが故人に寄り添っていたという。

 15日午前6時、釋王寺ではキム・ジュスンさんの出棺が行われた。

 遺族側は当初、同日午前7時に出棺する予定だったが、「静かにこの世を去りたい」という故人の遺言に基づき、マスコミに伝えられた時間より1時間繰り上げて行われた。

 キム・ジュスンさんの棺(ひつぎ)は黒いリムジンに載せられ、葬儀が行われた釋王寺を出発すると、取材車がついてこれないよう大型スポーツタイプ多目的車(SUV)が寺の入口をふさいだ。墓地も公表されていない。遺族代表は「忠清道に行く」とだけ言い残して去った。

イ・ジョンヒョク記者
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