「トロットの女王」チャン・ユンジョンが年内に平壌公演を行う可能性が高まっている。
昨年6月に光州で6・15共同宣言実践民族統一大会が開催された際、、北側団長のキム・ヨンデ民族和解協議会会長とアン・ギョンホ祖国平和統一委員会書記局長が「平壌公演を推進してみましょう」とサプライズで提案した平壌公演。その実現の可能性があと一息のところまで高まっているという。
これまでチャン・ユンジョンの所属事務所であるインウプロダクションは、公演準備チームを設け、開城と平壌において1回ずつ北側と水面下で接触し、細かい事項について打ち合わせを行ってきた。その結果、平壌公演が実現した場合、KBSが韓国で中継することが決まったののをはじめ、相当な進展があったということだ。
残された問題は、公演の時期と場所だ。これまで北朝鮮の核問題などで、南北関係に冷たい空気が流れたことにより、最終的な合意にこぎ着けることができなかった。しかし、28日から第2回南北首脳会談が開かれるというニュースが報じられたことで、交渉は急展開を迎えると予測される。
実際、2000年6月に第1回南北首脳会談が行われた時には、翌年歌手のキム・ヨンジャが平壌公演を行ったのをはじめ、多くの歌手が北朝鮮の舞台に立った前例がある。よって、チャン・ユンジョンの平壌公演が年内に成功する可能性はこれまで以上に高いといえる。
チャン・ユンジョンが平壌でソロ公演を行うとすれば、イ・ミジャ(2002年)、チョー・ヨンピル(2005年)に続いて3人目となる。2004年に『オモナ』でデビューしたチャン・ユンジョンは3年目にして、民族和合の先頭に立つ、代表的な歌手となる。チャン・ユンジョンは毎年10大歌手賞に輝いているのをはじめ、来月7日に開かれる「今年の放送人‐歌手部門」にノミネートされるなど、韓国国内で手堅い人気を得ている。彼女の歌はすでに朝鮮族らの間でも広く知られており、北朝鮮の観客たちからも良い反応を得ることができると期待される。