『コーヒープリンス1号店』制作陣を感動させたユン・ウネの努力


 「初めて読み合わせをしたとき、中性的な声を出すために前日カラオケでのどが枯れるまで歌い、男性らしく見えるようだぶだぶの服を用意してきたユン・ウネを見て、彼女なら信じられると思いました」

 これが、MBCドラマ『コーヒープリンス1号店』(脚本イ・ジョンア、チャン・ヒョンジュ、演出イ・ユンジョン)のヒロイン役で人気絶頂のユン・ウネが、コ・ウンチャン役を得ることができた理由である。

 『コーヒープリンス1号店』の制作スタッフがドラマの企画段階で最も悩んだのは、コ・ウンチャン役を誰にするかということだった。

 原作小説の作者であり、共同脚本を引き受けたイ・ジョンアは、「原作小説のコ・ウンチャンの声と外見は、男性の服を着れば男女の区別がつかないほど中性的で、健康的なキャラクター。しかし、それにピッタリな女優を探すのは難しかった。ユン・ウネも候補として上がったが、女性的なボディーラインの持ち主なので、役になりきることができるか心配だった」と語った。

 コ・ウンチャンは男装した女性という設定のため、視聴者たちに男性であるという印象を植え付けようと、顔が知られていない新人をキャスティングしようという意見も一時はあった。しかし演出陣は、実力を見極めきれない新人をキャスティングすることはできないと反対し、結局白羽の矢が立ったのが、ユン・ウネだった。


 脚本家のイ・ジョンアをはじめとする制作スタッフは、ユン・ウネが丸顔で美少年のイメージを持っている上、これまでドラマや芸能プログラムで見せていた姿が、ストレートな性格ですべてにポジティブなコ・ウンチャンと似ていたため、キャスティングを決めた。

 ユン・ウネがこの役をうまく演じることができるかどうかという心配は簡単には消えなかったが、彼女は読み合わせをしながら、外見や声を男性に似せようとする努力を見せ、制作スタッフを感動させた。

 ユン・ウネの関係者は「ユン・ウネ自身も、男装した女性キャラクターは、これまでとは違う新しい姿を見せることができるという点で、『コーヒープリンス1号店』に魅力を感じ、徹底的に準備した。普段の生活でも、女性とは違ってリラックスして早く座る男性たちの行動や話し方などを真似しながら、イメージチェンジする努力をした」と説明した。

 これまで男性としてふるまってきたコ・ウンチャンは、6日に放送される第11話で女性であることが明らかになり、新展開を迎える。

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