サイバー外交使節団VANKは31日、「歌手のキム・ジャンフンが『歪曲された歴史を正してほしい』とし、CM出演料の1億ウォン(約1280万円)を寄付することにした」とした。
キム・ジャンフンは普段から歴史問題に強い関心を持っている歌手で、中国の高句麗の歴史歪曲に対抗し、「薩水大捷(612年、高句麗が隋の煬帝の侵攻を撃退し、勝利を収めた戦い)」という名のコンサートを開いているほか、小泉前首相の靖国神社参拝と歴史歪曲を非難する公演ポスターを制作している。
今月初旬と中旬、ソウル城北区にあるVANKの事務所を2度訪問したキム・ジャンフンは、「歴史に関心があり、インターネットでVANKの存在を知った。国家としては難しいことを民間レベルで実践するという点で、VANKは真の愛国者であると判断し、1億ウォンを寄付することにした」と説明した。
キム・ジャンフンは今回の寄付とともに、VANKの初の広報大使として活動する。キム・ジャンフンは「一生懸命広報していく。VANKは特殊な団体ではなく、誰でも参加できる団体であることを広報し、9‐10月にはVANKのフェスティバルも開催して人々に親近感を与えたい」とした。
今回寄付される1億ウォンの半分は、独島(竹島)が表記された世界地図と韓国の歴史が書かれた外国人対象の教材などを制作することに使用される。残りの半分はVANKの会員加入拡大運動に使用される予定だ。
キム・ジャンフンの寄付はこれが初めてではない。9年間で計30億ウォンを寄付している。少年少女家長や孤児院に毎月寄付金を送っているだけでなく、私費1億ウォンを投入し家出青少年のための施設「クミルミ」を運営している。このほか、私費1億ウォンで純粋美術の展示会を開催し、展示会の収益金全額を韓国科学技術院(カイスト)に科学発展基金として寄付している。