韓国の女性にも人気の日本風「冷やし中華」


 食欲のなくなる夏。そのせいか、夏はご飯より麺が食べたくなるもの。実際、炭水化物は脳で「幸せホルモン」という別名を持つ「セロトニン」の分泌を促し、神経を安定させる。ツルツルと音を立てて吸い込む食感と音が食欲を刺激し、気分転換にも最高だ。

 ソウル龍山二村洞の「三谷屋」(02-701-0004)は美味しい日本料理を食べさせてくれる店として有名な日本料理店。最近の一番人気は冷やし中華だという。冷やし中華は韓国ではよく知られていないが、ラーメンの麺の上にたくさんの具と酸っぱいタレをかけて食べる冷たい麺料理だ。具は店によって違うが、この店では紅しょうが、卵の白身のみじん切り、チャーシュー、クラゲ、もやし。皿の隅に添えられたカラシと交ぜて食べる。

 オーナーの三谷さんは「日本のラーメン屋では夏になると冷やし中華を出します。夏になると冷やし中華を食べたがる日本人の顧客が多かったので、新たに作ったメニューですが、最近は韓国の若い女性にも人気があります」と話す。麺は日本から輸入したもので、シコシコ、ツルツルした歯ざわりが食欲をそそる。

 冷やし中華の特徴は、スープがソースのように少しだけかけてあるという点。飲むためのスープではなく、麺の味付け用のソースといった感じだ。三谷さんは醤油とお酢、香辛料を混ぜて作ったソースに、豚の骨のエキスを少々加えているとか。

 家で作るなら=市販のインスタントラーメンの麺を使用してもよい。麺を普段よりやや固めにゆで、氷水で洗うとシコシコした歯ざわりになる。ソースは醤油にお酢を自分の好みで加える。お酢は玄米のお酢が黒酢を使用。好みに合わせ、ニンニクやごま油を少々加えても美味しい。具は冷蔵庫の中の残りの野菜をみじん切りにして乗せればOK。紅しょうがとカラシをきかせると冷やし中華ならではの味わいになる。

イ・ドクジン生活コラムニスト

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