◆ドラマ『コーヒープリンス1号店』で男装した女性を演じるユン・ウネ
1990年代後半に最高の人気を博した女性ダンスグループといえば、Fin.K.LとBABY VOXを挙げることができる。Fin.K.Lは言うまでもなく、BABY VOXも今ではメンバーそれぞれが自分の道を歩んでいる。その中で最近、特に注目を浴びている人といえば、BABY VOXの末っ娘、ユン・ウネの名前がまず最初に挙がるだろう。
◆ドラマ『宮』のポスターのユン・ウネ(左側・MBC提供)と『宮』制作発表会でのユン・ウネ
2006年最高の人気ドラマ『宮』ではじけた皇太子妃役を演じ、女優として歩み始めたユン・ウネ。「果たしてきちんと演じることができるのだろうか」という周囲の心配をよそに、彼女だけが見せることができる才能と個性溢れる演技で『宮』を最高の人気ドラマに押し上げた。
◆映画『カリスマ脱出記』試写会でのユン・ウネ
ドラマだけでは満足できなかったユン・ウネは映画にも挑戦し、『カリスマ脱出記』でカリスマ溢れる女子高生に変身。新しい姿を疲労した。興行成績は良くなかったが、『カリスマ脱出記』は劇場公開も危ぶまれていた作品。それが、ユン・ウネの名前だけで公開にこぎつけたほど、彼女は女優としての価値も高めつつある。
◆ドラマ『ぶどう畑、その男』撮影現場でのユン・ウネ
ドラマ『宮』の成功後、ユン・ウネが次回作としてどのようなドラマを選ぶのかに大きな注目が集まった。ユン・ウネは、『ぶどう畑、その男』で田舎に行ったソウルの女の子役を好演した。
野暮ったい花模様のモンペをはいたユン・ウネは、はじけた皇太子妃とはまた異なる姿を見せた。このドラマでは撮影監督たちが選ぶ「クリメ賞」最優秀女優賞まで受賞し、彼女は演技者としての地位をさらに固めていった。
◆左上から時計周りにドラマ『宮』(MBC提供)、映画『カリスマ脱出記』、ドラマ『ぶどう畑、その男』、『コーヒープリンス1号店』でのユン・ウネ
『ぶどう畑、その男』以来、半年振りにユン・ウネが選んだドラマが『コーヒープリンス1号店』だ。このドラマで、ユン・ウネは難しい選択をした。女優たちが敬遠する「男装した女性」に扮し、髪をショートカットにして化粧気のない姿で登場したのだ。
再び全く異なる姿を見せ、ブラウン管の中で縦横無尽に活躍するユン・ウネ。彼女が演じる美少年に、特に女性ファンたちが熱狂している。
出演するドラマすべてが高い視聴率をたたき出す、ユン・ウネの卓越した選球眼に改めて感心する。
BABY VOX時代のイメージから完全なる脱皮を果たし、女優としての地位を固めたユン・ウネ。皇太子妃から田舎娘、男装した女性まで、彼女のカメレオンのような変身がどこまで続くのか期待される。