ソン・スンホンは意外にもファッションに対して保守的だ。だが、以前は目もくれなかったコーディネートにも、最近は果敢にチャレンジしている。
2年間の兵役を含め、長い間演技活動から離れていたせいか、除隊後初の作品に選んだ映画『宿命』の撮影で見せる情熱には並々ならぬものがある。その上、演技だけでなく大胆なイメージ・チェンジも図っているという話だ。
以前のソン・スンホンは、スタイリストが服を渡すと「これ僕に似合うかな…」と悩んでいたそうだ。だが、兵役を終えて一番変わったのは、新しいスタイルも恐がらずに受け入れられるようになったことだ。
かつてソン・スンホンは、清潔感があり女性が愛おしさを感じるタイプの「イケメン」だった。ところが兵役とその前後の期間を含め約3年というブランクを経て芸能界にカムバックした後は、セクシーな男の香りを漂わせ、よりパワフルに変身、女心をがっちり捕らえて放さない。
ソン・スンホンと言えば思い出すファッションアイテムがある。クロスのネックレスだ。あまりアクセサリーが好きでないソン・スンホンが身に着けるものと言えば、腕時計くらいだった。だが、グラビア撮影や特別おしゃれにキメなければならないときは、ネックレスをする。そして、そのネックレスの90%が十字架をデザインしたものだ。
日本のファンはこうしたソン・スンホンの好みをいち早く見抜き、よくクロスのネックレスをプレゼントするという。
ソン・スンホンも、ハーフパンツをあまりはかないスターの1人としてよく知られている。半袖シャツやランニング・シャツもあまり着ない。それはなぜかと言うと、こうしたスタイルは洗練されたイメージとは程遠く、マッチョな体を強調しすぎるためだ。ソン・スンホンは夏でも長袖をよく着る。
ソン・スンホンはベーシックでナチュラルなスタイルが好きだ。ちょっと意地悪な言い方をすれば、メリハリがないように見えかねない。それでも彼のファッションが素敵に見えるのは、さりげないカッコよさを演出するノウハウを知っているからだ。
「普段はジーンズにTシャツなどの楽なスタイルが好き」というソン・スンホン。ジーンズはブーツカット・スタイルをよくはくことでも有名だ。