1日、雨天という悪コンディションの中、リュ・シウォンらが出場しており話題のCJスーパーレースチャンピオンシップ2007の第3戦決勝が龍仁スピードウェーで行われた。
ツーリングAクラスで前年度チャンピオンとして活躍しているリュ・シウォンは、前日の予選で6位につけ、表彰台も狙える位置からのスタートだった。
午前の第1レース決勝では、リュ・シウォンは5位。この順位でスタートする午後の第2レースに期待がかかった。しかし、それまで小雨にとどまっていた空がレース直前に大雨に。各チームが、タイヤをスリックからレインにはきかえるなどあわただしい動きの中、スタートとなった。
悪天候にもかかわらず200人以上の日本人ファンの大声援を受けスタートしたリュ・シウォンだったがオープニングラップで早くもスピンし、コースアウト。なんとかコースに戻りレースを続けたが、再度コースアウトすると、ファンの歓声は悲鳴に。グラベルに捕まり今度は戻ることができずに無念のリタイアとなった。
なお、リュ・シウォンの残念な結果と対照的に、ミラクルを演じたのはチームメートのアン・ジェモだった。予選で2位と好調だったが、第1レースは11位に終わったアン・ジェモは、第2レーススタート前にトラブルでピットスタートとなった。絶望的な最後尾からのスタートとなったアン・ジェモは、上位の選手が悪天候の影響でコースアウトなどが相次ぐ中、絶妙なカーコントロールで次々とオーバーテーク。最後には見事優勝を手にした。
またチーム監督兼選手のイ・セチャンは第1レースでリタイア。車が大きく破損し第2レースに出場できなかった。
龍仁=野崎友子通信員