味も色々、太さも色々…広場市場の美味し~いスンデ(腸詰)

1)おばあちゃんのスンデ

 100年の歴史を持つ広場市場で、二代が引継ぎ商売をしている店は多い。ここ「おばあちゃんのスンデ(豚の腸詰)」は姑から嫁に引き継がれた店だ。北朝鮮の咸鏡道の人から作り方を学んだというハンさんは、13年前にこの秘方を嫁に伝授し、一緒に店を運営してきたが、2年前に死去、以来嫁が1人で店を切り盛りしている。シコシコした豚の頭の肉とモツを使ったスンデ(一皿5000ウォン(660円))を食べているとトンドン酒(濁り酒)が飲みたくなってくる。

 「うちの義母が気前がよかったので、昔からうちの店は人気がありました。そのお陰で今でも常連客が1000人を超えます。1960年代、貧しい大学生がお腹一杯スンデを食べ、お酒をたっぷり飲んだ後、義母が居眠りをしている隙に逃げたことがあるのか、今でも中年の男性がその当時の“食い逃げ代”を払いに来ることがあります」。営業時間は午前9時~午後10時。(02)2274-1332。

2)私の人生のスンデ

 人によってスンデの味の好みもさまざまだろうが、広場市場で3時50分に登場するスンデを「私の人生のスンデ」と命名したスンデマニアが必ずいるはず。毎日午後3時50分になると巨大な容器の中でモワモワと湯気を立てたスンデが登場する。

 スンデの前に小さなまな板を置いて座っているイ・ボクチャさん(60)は「1976年からここで商売をしています」と話す。コショウをたっぷり使った辛いスンデは太めで、もち米がたっぷり入っている。

 持ち帰りは300グラムに3000ウォン(約400円)、400グラムに5000ウォン。店で食べる場合は1人分2000ウォン。スープはつかない。肝臓をオマケでつけてくれることもあれば、つけてくれないこともある。スンデを切るイさんの横に座り(イスがとても低いので、地べたに座っているような感じ。ここから見ると市場の風景が違って見える)「もうここのスンデしか食べられない」と話す常連客を見るもの楽しい。午後7時まで。日曜日は定休。

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