選手たちの野球への情熱も熱い。チ・ジニは以前、家で毎日素振りを数百回こなし、夫人から「野球選手にでもなるの」と言われたことがあるという。そのトレーニングのおかげで、彼は昨年東大門野球場で行われた在韓日本人チームとの対戦でサイクルヒットを記録した。ホームランの数も、芸能人選手の中ではトップだ。なお、ホームラン部門ではジェンイ・ピクチャーズのイ・ソンフン社長が5本で現在トップ。
一方、球速120キロを誇るチャン・ドンゴンはアマチュアレベルではなかなかの速球派で、主に試合の終盤にリリーフとして登板する。時には先発としても登場し、5回を無失点で切り抜けることもある。ヒョンビンも優れた制球力を誇り、クローザーとしてマウンドに立つことがある。打率はキム・スンウとコン・ヒョンジンが4割台でトップ。キム・スンウは金属バットを使う他の選手とは異なり、唯一木製バットで打席に立つ。
メジャーリーグに挑戦したチェ・チャンヤン、斗山ベアーズ出身のキム・グァンヒョンら引退したプロ選手らがコーチを務める。LGレギュラー捕手・チョ・インソンも諮問委員だ。チョ・インソンは「野球というのは簡単そうに見えるかもしれないが、やってみると意外に複雑なスポーツだ。芸能人たちは演技が仕事だからか、体で覚えるのは早い」と語った。
ただ野球を楽しみたくてチームを結成した彼らは、チームが商業的に利用されないよう気を使っている。団長を務めるスターエムシム・ジョンソン理事は「チームは野球を愛する芸能関係者たちの楽しい遊び場だ」と語った。