大衆の関心を引く中で「勢力争い」を展開する芸能人たち。パク・ジュンフンの言葉通り、「タレントとは職業ではあるが職場がない」人たちだ。そのため結束とは無関係といえる。しかし、そんなスターたちが1つになって友情を確かめあう場がある。
「あっ、ヒョンビンだ。握手してもらわなきゃ」「あれ、誰の車だろう」
2日午後2時、仁荷大学野球上横の駐車場。女子大生らの歓声が初夏の構内に響き渡る。ファン・ジョンミン、チ・ジニ、ヒョンビン、ハン・ジェソク、コン・ヒョンジンといったスターたちが、ユニホーム姿でグラウンドに登場したからだ。彼らは芸能人中心の野球チーム「プレイボーイズ」のメンバー。社会人野球リーグに参加し毎週ゲームを行っている彼らは、この日午後3時からイースタン・コリアとの試合を控えていた。リーグ1位、2位同士の対戦だ。
試合が始まると、1番打者のコン・ヒョンジンがショートゴロに倒れた。2番のチ・ジニは観客席からの声援を受け、ヘルメットを脱いであいさつした。打球は鋭かったがレフトフライに終わった。その後、元プロ野球選手のイ・ジョンジュンが試合序盤にツーランホームランを放ち、チームに勢いをつけた。コン・ヒョンジン、ファン・ジョンミン、チ・ジニはセンター、ファースト、セカンドで安定した守備を見せ、複数安打で攻撃でも活躍した。しかし試合は9対8で惜しくも敗れた。イースタン・コリアのオ・ヤンヒョン選手(37)は「芸能人との試合で不思議な気分だったが、実際にグラウンドで対戦してみると、普通の野球仲間だった」と述べた。
来月、チーム結成2周年を迎えるプレイボーイズは、韓国映画界のトップスターたちが集まる夢のチームだ。この日出場した選手以外にもキム・スンウ、チャン・ドンゴン、チョン・ウソン、チョ・インソン、チュ・ジンモ、カン・ドンウォン、コン・ユ、イ・ジョンヒョクら、17人の芸能人が所属している。
果たして、チームの実力はどうか。2年で70試合行い、勝率は7割を超える。チームを結成したのはキム・スンウで、球団代表でもある。キャプテンはコン・ヒョンジン。チームには映画会社や企画会社の代表、幹部、マネージャーらも参加し、全部で40人以上になる。