米「バラエティー」誌、韓国映画界のワイドリリース問題を紹介


 アメリカの映画専門雑誌「バラエティー」電子版が2日(韓国時間)、「韓国でワイドリリースが物議を醸している」というソウル発の記事を伝えた。

 バラエティー誌は「人気のある作品が現在のようにスクリーンを独占していたことは、これまでなかった。一部ではワイドリリースを制限する法律を要求する声もある」と伝えた。

 ワイドリリースは、昨年夏に『グエムル―漢河の怪物―』が700スクリーンを確保したことについて、キム・ギドク監督が「韓国映画の水準と韓国の観客水準がうまく合致して、最頂点に達した現象と見る」と発言を契機に論争が巻き起こった。

 ところが今年、韓国映画から大ヒット作が出ない中、『スパイダーマン3』が812スクリーン、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』が912スクリーンへと拡大公開されたことにより、再び論争が起きた。これは韓国のスクリーン全体の半分に近い数字である。

 公正取引委員会が始めた劇場の独占関する調査について、バラエティー誌は「不正事例を明らかにするのは難しいようだ」という映画振興委員会関係者の言葉を借りて報じている。

 バラエティー誌の今回の記事は、アメリカが韓国映画市場に関心を寄せているという事実を具体的に示している点で注目される。

 また、スクリーンクォーター制の縮小と韓米FTA交渉の妥結以後、ハリウッド映画が韓国市場にさらなる攻勢をかけてくるものとみられている。

パク・ジョングォン記者
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