最近放送が終了したKBS2『魔王』(写真左)とMBC『ありがとうございます』が、民主言論市民連合(以下民言連)の放送モニター委員会の4月の推薦番組に選ばれた。
民言連の放送モニター分科会は1日、『魔王』と『ありがとうございます』を選んだ理由を次のように発表した。
『魔王』については、構成がしっかりしていて、テーマが明確であることが際立っていたと説明。
民言連放送モニター分科会は、「『魔王』毎回ドラマチックで緻密な構成のため、最後まで緊張感を緩めることがなかった。テーマがはっきりしており、ややもすれば単なる面白いサスペンスドラマで終わってしまう作品のレベルを一段階高めた」と付けくわえた。
また、「作品の解釈と理解に優れた出演者たちの演技もストーリーの説得力を高め、視聴者たちはドラマの中の人間模様を身近に感じることができた」と称賛した。
『ありがとうございます』が選ばれた理由については、「異なることと差別することの違いを教えてくれたドラマであること」と説明した。
民言連の放送モニター分科会は、「『ありがとうございます』は、相手に対する理解と愛情、暖かさが人々のもつ偏見を消すという奇跡を、漠然としたお涙ちょうだいの幻想ではなく、しっかり描くことに成功した」と発表した。
また、「主人公を演じたコン・ヒョジンの家族が現実に受けている社会的な差別を切々と描き、差別が他人の人生を苦しめることに視聴者が気づき、共感した」とも述べた。