夢がかなった。27日(現地時間)午後8時に開かれた第60回カンヌ国際映画祭授賞式において、チョン・ドヨンはイ・チャンドン監督の映画『密陽』で主演女優賞を受賞した。カンヌ映画祭で韓国の女優が主演女優賞を受賞したのは今回が初めて。ベルリン・ベネチアを含む世界3大映画祭でも、韓国の俳優が主演賞を受賞したのは、1987年のカン・スヨン(映画『シバジ』、ベネチア映画祭)以来20年ぶりのことだ。
◆現地時間午後8時、授賞式会場で主演女優賞受賞のコメント
「ああ、信じられません。すばらしい作品が多く、熱演した女優も多いと聞いていました。そうした方々ではなく、私にこの場に立つ資格があるかどうか分かりませんが、この機会をくださったカンヌ映画祭に感謝いたします。私一人だったら到底不可能だったことを、イ監督とソン・ガンホさん…ガンホさんのおかげでシネという人物を演じることができました。(この瞬間、ソン・ガンホが立ち上がり、客席に向かってあいさつし、大喝采を浴びた)歓迎してくださったカンヌ映画祭の皆さんに感謝申し上げます。一生忘れられないでしょう」
◆27日午後10時ごろ、授賞式後の記者会見で
-おめでとうございます。カンヌはもちろん、国際映画祭への参加自体が初めてだが、プレッシャーは?
「映画祭の経験は今回が初めて。世界的なカンヌ映画祭が初めての経験だったことを光栄に思います。“私には何も起きない”と暗示をかけていました。心を落ち着かせようとして…。どこかに隠れてしまいたいような気持ちもありました。それが今は声援やお祝いのメッセージをいただくことになり、とてもうれしいです」
-韓国国内では主演女優賞を受賞したことがあるが、今回の受賞の感想は? 結婚が最高のプレゼント?
「(笑)韓国でも身に余る賞をいただき、個人的には賞に対する欲はありません。イ・チャンドン監督作品ということでカンヌに来ましたが、これも思いがけないことでした。だから楽しめればいいと思っていたのです。監督もそうおっしゃっていたし…。でも、韓国でもすばらしい賞をたくさんいただきましたが、今回のカンヌ映画祭での受賞は私の人生にとって大きな意味を持つことでしょう。
結婚も私の人生で最大のプレゼントの一つです」