チョン・ドヨンが韓国の女優では初めてカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した。
チョン・ドヨンは28日(以下韓国時間)未明、フランスのカンヌで開催された第60回カンヌ国際映画祭の閉幕式で主演女優賞のトロフィーを手にした。
王家衛監督など審査委員団は『密陽』(ファインハウスフィルム制作)で見せたチョン・ドヨンの演技に賛辞を惜しまなかった。
最後まで誰の受賞になるか分からない映画祭の特徴上、チョン・ドヨンは名前が呼び上げられる瞬間まで息をつめて待っていたが、チョン・ドヨンの受賞は映画祭が始まる前から有力視されていた。
映画祭開催前、ソン・ガンホと共に米国の映画専門誌「バラエティー」が選んだ「カンヌで光を放つ60人」に選ばれたことに続き、現地でメディア試写会が行われた直後の23日からは海外の有力メディアでチョン・ドヨンの演技を絶賛する報道が相次いだ。
ニューヨークタイムズは26日、「映画『密陽』と女優のチョン・ドヨンがこれまで数年間停滞していたカンヌ映画祭に新しい活力を吹き込んだ」とし、『密陽』とチョン・ドヨンをパルム・ドール賞と主演女優賞の有力な候補に挙げていた。また、フランスの無料新聞「メトロ」も最近、「チョン・ドヨン、主演女優賞遠くない」という見出しの記事で『密陽』とチョン・ドヨンの受賞の可能性について報じた。
ロイター通信もチョン・ドヨンを有力な主演女優賞の候補として紹介し、『密陽』については酷評したバラエティー誌でさえ、チョン・ドヨンの演技には賛辞を送っていた。
ここに主催側がイ・チャンドン監督など『密陽』チームに「必ず閉幕式まで見ていくように」と耳打ちしたという事実が明らかになると、「『密陽』に何かが起こる」という期待感が膨らんでいた。