東京ドームで4万3000人が「Rain」に濡れた!


 東京が雨で濡れた。

 朝から降り続いた雨は、まるでRainの東京ドーム公演を祝福する前奏曲のようだった。

 Rainは25日、降りしきる雨の中ついに東京ドームでのコンサート「Rain in 東京ドーム RAIN'S COMING 06/07」を行い、4万3000人のファンとともに熱い時間を過ごした。東京ドームでコンサートを行ったのは、韓国の歌手としてはRainが初めてだ。2年6カ月という長い歳月をかけて準備してきたRainのワールドツアーにおけるビッグイベントであり、米国進出のための重要な転換点となる舞台だった。


 東京ドーム周辺には、開演時間午後7時の3時間前から多くのファンが集まり始めた。降りしきる雨をものともせずに「Rain」の名を連呼し、プラカードを手にしたファンたちが長蛇の列をなしていた。日本はもちろん、中国、台湾、香港などアジア各国から多くのファンが駆けつけた。またSMAPの草なぎ剛や有名サッカー選手など、日本の著名人たちも200人ほど会場を訪れ、取材競争もさらにヒートアップした。NHK、日本テレビなどの放送局はもちろん、毎日新聞などの新聞社に至るまで、100社余りのメディアから250人ほどの記者らが熱い取材合戦を繰り広げた。

 チケットは全席一律1万2000円。単純計算でも4万人、1回の公演で4億8000万円となり、その規模も断然トップだった。


 Rainの登場と共に、最初のステージが華麗に幕を開けた。Rainは会場のスクリーンに映し出される映像の中で潜水艦が半分に割れたところから姿を現した。

 当日の天気にぴったりのダンス曲『It's Raining』を皮切りに、『Don't Stop』『俺は』『悪い男』『I Do』などのヒット曲が続き、Rainは曲ごとに特有の強烈でパワフルなダンスを披露した。東洋と西洋の音楽センスをほどよくミックスさせたRainの目の動き、手の動き1つ1つに、ファンは歓喜した。会場のファンたちはほとんど立ちっぱなしの状態で、約2時間のコンサートに酔いしれていた。


 今回のコンサートには約20億ウォン(約2億6224万円)の費用が投入されたという。予算320億ウォン(約41億9590万円)と推定される計35公演のワールドツアーにおいて、まさに1回の平均制作費用の2倍に当たる規模だ。東京ドームのレンタル料だけで1日7000万円、舞台装置約300トン、照明約130個、スタッフ120人余りが動員された。

 Rainは今回のコンサートに引き続き、6月2日と3日にタイ・バンコクでコンサートを行った後、15日には米国ハワイ・ホノルルでアロハスタジアムの舞台に立つ。さらに6月末までアトランタ、ニューヨーク、ロサンゼルスを回りツアーを行う予定だ。

東京=キム・イング記者
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