『チャングム』がイランで大人気…最高視聴率86%!


 イランは今、大ヒット韓流ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』シンドロームの真っ只中だ。イランでのタイトルは『王宮の宝石』(Jewelry in the palace)。イラン人は「チャングム」を「ヤンゴム」と呼ぶ。昨年10月27日からイスラムの休日にあたる毎週金曜日夜8時からのゴールデンタイムに、国営テレビ「チャンネル2」で放映されている。全国視聴率で最高86%、テヘランでは90%を上回る驚異的な数字を記録した。

 テヘランの街を歩いていると、にわかには信じがたい視聴率にも少しずつ納得がいくようになる。記者が韓国人と分かると、イラン人は急に近付いてきて握手を求めたり、車のクラクションを鳴らしたりして「コレア? “ヤンゴム”カイリ・クベ(すごくいい)!」と叫び続ける。街の売店には、あちこちに主演のイ・ヨンエやチ・ジニの顔が表紙を飾るペルシア語の雑誌が並んでいる。

 熱烈なファンの主婦たちは、インターネットで未放送分をダウンロードし、現地紙も初回から最終回までのストーリーを公開した。主婦のファテメさん(50)は「イ・ヨンエの演技は最高。宮廷中で料理対決をするドラマの前半部が特にいい」と話す。大学で社会学を学んでいるミナさん(24)は「私は目玉焼きもろくに作れないけど、毎週“ヤンゴム”を見て韓国料理を作るプロセスに注目している」と語った。

 もちろん、中東の他の国と同じように、テヘランの電子製品街「ジョムフリ電子街」の看板は一面、青いロゴのサムスンと、赤いロゴのLGの製品で溢れている。道には起亜自動車の小型車「プライド」が数多く走っている。数十年間イラン人から愛された国民車「ペイカン」を退けた「プライド」だが、現地生産のためイランの人たちは「わが国の車」と呼んでいる。

テヘラン=イ・テフン 記者
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