ユ・ジテ、映画『黄真伊』で「抱かれたい男」に


 俳優ユ・ジテが映画『黄真伊』で演じた主人公「ノミ」の役が観客の好奇心を刺激している。

 ノミは作家ホン・ソクジュン氏の原作と映画『黄真伊』にのみ登場する新しい黄真伊の男だ。ノミは敵家の子どもとして生まれ奴隷として育つ。黄真伊の幼なじみであり、成長後に黄真伊の最初の男となり、生涯黄真伊を見守る。

 ノミは「女なら1度は抱かれたいと思わせるような男」と表現されるほどの魅力を持った人物で、黄真伊が変えたいと願った曲がった世の中を黄真伊の代わりに正そうとし、裏切り者として罰せられるが、それでも黄真伊のためだけに生きていく男だ。

 ユ・ジテは抑圧を受けた側から間違った世の中を変えようとする気質、どこにも属さない自由人、そんなノミを演じることができる唯一の俳優であるといえる。


 これまでユ・ジテは『春の日は過ぎ行く』『女は男の未来だ』『秋へ』などでは普遍的な男性像で、『オールドボーイ』『美しき野獣』では卑劣な悪役など強烈なキャラクターで観客を魅了してきた。

 『黄真伊』のチョン・ドゥホン武術監督は「ユ・ジテが刀を手に取ると、広い空間が一杯になるという印象を受ける。線が太く動線の大きいため、アクションの演技に向いた身体条件を持った俳優。ノミに相応しいアクションを撮影することができ満足」と話した。

 1メートル86センチという長身のユ・ジテは、刀や弓矢などさまざまな武術の実力を磨き、3日にわたり実戦さながらの戦争シーンの撮影を行った。見事なアクションに現場のスタッフもため息をもらしたほどだったという。

 歴史を再編修し誕生した『黄真伊』は、現在後半部分を編集しており、6月6日に公開される予定だ。

イ・ヒジン記者
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