韓国の映画史上初めて、北朝鮮の金剛山で映画の試写会が行われる。
ソン・ヘギョ、ユ・ジテ主演の『黄真伊』の制作会社、シネ2000が28日に北朝鮮の金剛山文化会館で試写会を行う。
この日の試写会にはソン・ヘギョ、ユ・ジテ、リュ・スンリョンら俳優陣のほか演出を手掛けたチャン・ユンヒョン監督、映画スタッフらが出席し、金剛山を訪れた観光客と共に映画を鑑賞する予定だ。
2005年に金剛山で撮影を行った映画『肝っ玉家族』も現地での試写会を試みたが、さまざまな事情で実現に至らず、『黄真伊』の試写会が韓国映画史上初となる。
制作会社側は最近、現代峨山側との協議を経て、このようなイベントを準備することになった。
映画『黄真伊』は北朝鮮の小説家、洪錫中(ホン・ソクチュン)原作の同名小説を映画化したものであり、最後の撮影を行った場所が金剛山だったことが、今回試写会を行うきっかけとなった。
また、北朝鮮側はこれに先立ち、映画の主な背景となる開城の滝、朴淵瀑布とその周辺の風景をフィルムに収めて制作会社に手渡した。
映画『黄真伊』は、階級と封建の抑圧の中、主体的で自立した人生を夢見て濃密な恋に落ちる女性、黄真伊(ファン・ジニ)の物語を描いている。
公開は6月6日。