第60回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に参加する『密陽』のチョン・ドヨンが海外メディアに絶賛された。
週刊情報誌「LA Weekly」は最近、映画レビューの記事で『密陽』の完成度と俳優たちの熱演について特別に言及した。
同誌のスコット・フォンダース記者は自身のブログに掲載した記事で、「チョン・ドヨンは感情の起伏が激しい女性を中心を失わずに大胆に演じた」と高く評価した。今回の作品でチョン・ドヨンを“発見”したと表現したフォンダース記者は、「(チョン・ドヨンは)演技と呼べないほどの自然な演技だった。一見、すぐにでも崩れてしまいそうでありながら、何を考えているか分からず、内面に平凡ではない力と美徳を兼ね備えたシネ役を完璧に演じた」と評価した。
チョン・ドヨンの熱演は韓国内でも評価が高い。特に関係者らはシネという人物が海外の映画祭で好まれる多重人格的なキャラクターであるという点に注目し、チョン・ドヨンが主演女優賞を受賞する可能性もあると期待している。
フォンダース記者は共演のソン・ガンホについては「頂点に立った俳優として、自身の役を楽しみながら演技をしている」と評価した。同じく作品についても賞賛一色だった。「1つの作品にこんなにたくさんの物語があっていいものだろうかと驚く。イ・チャドン監督の繊細な演出力は、喜劇と悲劇、光と闇というまったく違う2つの領域を自由自在に操っている」と評価した。
一方、制作会社の関係者も「先週、韓国で行われた試写会で同作品を見た海外の有名映画祭のプロデューサーからも絶賛された。16日のカンヌ国際映画祭の開幕を前に、同作品は国内外からの熱い注目を浴びている」と伝えた。