「夢を実現させるためには努力と苦痛が伴うけれど、夢がかなった後の幸せを想像して、決してあきらめてはいけません」
ドラマ『ごめん愛してる』『バリでの出来事』などに出演し人気を集めた韓流スターのソ・ジソブ(30)が、恵まれない子どもたちの後援者となった。ソ・ジソブは現在、ソウル麻浦区庁の公益勤務要員だが、4日後(27日)には召集解除となり、芸能界に復帰する。
ソウル麻浦区は23日、「ソ・ジソブさんが召集解除を2カ月後に控えていた先月初め、『意義深いことがしたい』とし、区が計画した『夢の木を育てよう』事業に1000万ウォン(約128万円)を寄付する意を伝えてきた」とした。
先月から始まった「麻浦の夢の木を育てよう」事業は、貧しいけれど生活保護の対象にならない世帯の児童と青少年を定期的に後援するプログラム。片親や祖父母が子どもを育てている家庭の児童や青少年472人に、後援口座から給食費と学費の補助費として毎月5万ウォン(約6300円)を支給する。ソ・ジソブの寄付金は16人の児童と青少年を1年間後援できる金額だ。
区庁内でのソ・ジソブの仕事は、新聞記事のスクラップと区庁の広報業務。しかし区庁の中で行われることについてはすべて把握していたソ・ジソブは、今回の「夢の木を育てよう」事業が始まる前から「極秘」という約束で1000万ウォンを寄付する意を区庁側に伝えていた。
しかし「事業が始まる前から巨額を差し出した公益要員がいる」といううわさが区庁内に流れ、「極秘」の約束は守られずに終わった。兵役期間の間、メディアとの接触を避けてきたソ・ジソブは、結局、麻浦区の広報紙と行った「さよならインタビュー」で、「わずかながら、これから韓国を背負う若者たちの力になりたいと思った。皆さんのお陰で公益勤務も無事終えることができ、感謝している」と話した。
27日のソ・ジソブの召集解除を一目見るため、区庁前には日本人の女性ファンなど2000人が集まることが予想されることから、麻浦区庁は管轄の警察署に警備の配置を求めた。