イ・ヨンエ、なぜ映画復帰が遅れているのか?


 イ・ヨンエの映画復帰が遅れている。2005年にパク・チャンウク監督の『親切なクムジャさん』以降、2年以上にわたり次期作を決定できずにいる。

 これまでイ・ヨンエは『宮廷女官チャングムの誓い』で得た人気の恩返しとして中国を訪問し、現地の子どもたちに奨学金を寄付したほか、経済状況の厳しい重病患者を援助するため、ソウル牙山病院に1億ウォン(約1280万円)を寄付するなど、数々の善行を実践してきた。

 また、昨年は青龍映画賞に参加し、今年も百想芸術大賞にプレゼンテーターとして参加するなど、公式席上にも幾度も顔を出している。5つのCMにも出演しており、映画出演だけが遅れている状態だ。

 とすればイ・ヨンエの映画復帰が遅れている理由は何なのか?11日、ソウル安国洞の尹潽善(ユン・ボソン)元大統領の故宅で行われたイベントの席でその理由について説明した。

 この日、イ・ヨンエは白いブラウスに黒いスカートというエレガントな服装で、微笑をたたえながら会場に登場した。無口なことで有名なイ・ヨンエは、この日も取材陣の質問に対し簡単に答えに一貫した

 この席にイ・ヨンエと共に参加した所属事務所のイ・ジュヨル代表は、イ・ヨンエが作品の選定が遅れている理由について詳しく説明した。

 イ代表は「女優が出演するだけの映画がほとんどない。『親切なクムジャさん』以降、さまざまなジャンルの映画からオファーが入るが、ほとんどの映画は男性が中心となった作品であるため、出演作品を選ぶのが難しい」と話した。

 『宮廷女官チャングムの誓い』と『親切なクムジャさん』では男性主人公以上の存在感で熱演したイ・ヨンエにとって、次の作品はそれに勝る作品でなければならず、さらに30代の女優として領域を広げることのできる作品がなかなか見つからないというのがイ代表の説明だ。

 30代の女優が各種のインタビューで吐露している「女優の出演できる作品が少ない」という悩みはイ・ヨンエにとっても同様であるようだ。

 イ代表は「空白の期間が長くなっているからといって慌てて次の作品を選ぶつもりはない。よい作品に出会うまで待つつもり」と話した。

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