結婚もしていない若い女優が突然「母親」の役を演じることになった。それもシングルマザー。周りからはイメージが悪くなるのではないかという心配の声が相次いでいるという。
しかしコン・ヒョジンはそんな心配の声などまったく気にしない。
「シングルマザーのどこが悪いんですか?ただの母親なのに。お母さんの役を演じてみたかったし、女優にとって最高の役だと思います」
ふたつに結んだ長い髪に細い体。どう見ても母親には見えないコン・ヒョジンが水木ドラマ『ありがとうございます』(MBC)でエイズにかかった娘と痴呆症の祖父の面倒を見ながら生きるシングルマザー、ヨンシンを熱演している。
ヨンシンは風が吹けば飛ばされてしまいそうなほど、弱々しく天真爛漫な女性。これまでコン・ヒョジンが見せてきたようなややへそ曲がりの強い女性とは正反対のキャラクターなので、もともとのイメージから脱皮するためにかなりの努力が必要だったとか。
「もともと私は女らしいタイプなんです。編み物をしたり花を育てたりするのが趣味ですから。マフラー程度しか編めませんけど…」
コン・ヒョジンは犬と子ども(子役ソ・シネ)が走り回る島で撮影をしていると、ふと「島に住みたい」と思うようになったという。
「島に住んだら退屈じゃないかって?退屈になったら子どもを生みます。3人欲しいんです。うるさいの大好きですから。三つ子でもいいくらい」と楽しそうに話すコン・ヒョジンは、「親戚の中に双子がいるので、双子を生む可能性が普通の人より高いそうです。ある占い師に双子を生むって言われたこともあるんです」と話した。
今年で28歳。いつの間にかコン・ヒョジンも適齢期になった。コン・ヒョジンは恋人と別れてからまた新しい恋人ができるまで時間がかかるという。
「私は夢のような恋は信じません。ドラマのように突然火がつくような恋もできない。仲の良い友人や知り合いと、あるとき自然に恋に落ちる…そんな恋愛がしてみたい」。