ダニエル・ヘニーが、母親本人を含め、母の兄弟は4人とも養子という事実を公開し、注目を集めている。
元祖「ワンソナム("完全に大切な男"を意味する韓国語の略)」として韓国映画界やドラマ界で人気を集めているダニエル・ヘニーは現在、映画『マイファザー』(ファン・ドンヒョク監督)の撮影中だ。
ヘニーは3月30日、映画のセットがある大田で行われた記者会見で「母をはじめ、2人のおば、おじ、4人とも養子だ」と話した。
ヘニーの母、クリスティーン・ヘニーは韓国で生まれたが、2歳のとき米国に養子に出された。産みの親を探すため韓国を訪れたこともあったが、見つからなかったという。
『マイファザー』で産みの親を探すために故国を訪れる養子「ジェイムズ」役を演じるヘニーは「演技中、子どものころ母やおばたちを見て感じていた感情を思い出しながら映画のキャラクターを分析した」と語った。
さらに「わたしも自分の正体について混乱したことがある。成長期に、自分は一体何者なのか、そのルーツを探り悩んだ。養子と似たような感情を覚え、似たような過程を歩んできた」と話した。
これと関連し、メガフォンを取ったファン・ドンヒョク監督は「ヘニーは韓国人が多くない米国のミシガン州で成長期を過ごした。彼が東洋系米国人ということで感じた疎外感が今でも間違いなく記憶に残っているだろうと判断し、キャスティングした。誰よりもジェイムズ役にぴったりだ」と説明した。
一方、映画の中でようやく見つけ出した父(キム・ヨンチョル)が死刑囚として服役中であるとの事実に深い葛藤を覚えるジェイムズ役のヘニーはこの日、父に幼いころのアルバムを見せる場面を撮影した。この際、幼いころの写真や高校時代にガールフレンドと撮った写真など実際の自身の写真を使用し、目を引いた。