27日午後3時、ソウル江南区清潭洞のJYPエンターテイメント事務室。
米ハーバード大学・行政大学院「ケネディースクール」の学生60人がイスに座ったまま足でリズムを取り、口笛を吹いた。慣れない韓国語で「サランヘヨ(大好き)、Rain!」「オッパ!モッチョヨ(素敵)」と叫ぶ学生たちもいた。Rainの映像が上映されると学生たちの歓声はもっと大きくなった。シャツを脱いで美しい筋肉を見せたRainの写真が紹介された瞬間、女子学生は「オーマイガッ…」と小さくつぶやき、会場は爆笑となった。学生たちはRainの到着前から興奮していた。20分後、ついにRainがベージュのジャケットにジーンズという姿で登場すると、学生たちは一斉に立ち上がり、カメラのシャッターを切った。
「ハーバード大のみなさんに会えてうれしい」と英語であいさつをしたRainは、学生たちに自ら練習室など所属事務所の施設を案内した。
Rainと学生たちは約20分間会話した。Rainは「スターになる前と後で心構えがどのように違うか」という質問を受け、「最初にここに来たころは6日間食べられずシャワーもできず、根性だけで耐えたこともある。そのころは生きるために踊ったり歌ったりしたが、今はファンのために歌う」と答えた。「恋人はいるか?」という質問には「今はいないが英語の勉強をするために米国に2~3カ月滞在する予定。そのときに米国で彼女を作りたい」と答えると女性たちの間から歓声があがった。Rainは「6月にはニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコで公演する予定。そのときには皆さんを招待し、僕の歌とダンスを見て欲しい」と話した。
これに先立ちケネディースクールの学生たちは午前11時、ソウル太平路の朝鮮日報本社を訪問した。学生たちは朝鮮日報社1階に設立された「ユビキタス・メディアレブ」を見学し、朝鮮日報のプロモーションフィルムを見た。方相勲(パン・サンフン)朝鮮日報社長は学生たちと会い、「現在、韓国の新聞業界は『インターネットニューメディア』と『政府との緊張関係』という2つの壁に挑戦しているが、朝鮮日報は上質なコンテンツを生産し、この難関をくぐり抜けるため努力している」と話した。
学生たちはニューメディア時代を迎え、さまざまな記事を新聞・放送・インターネット・ビデオなど多くの媒体を通じて同時に供給する朝鮮日報の「クロスメディア戦略」に関する講演も聞いた。この日、イスラエルで新聞記者をしていたというエリ・ノウェルスチョンさんは、今回の朝鮮日報訪問について、「変化し続ける社会の中でメディアがどんな方向に進むべきかということについて考えさせられた」と話した。学生たちはこの日、朝鮮日報のハーバード大出身者らと昼食を共にした。
ハーバード大ケネディースクールの訪問団はこの日午後、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長と会い、28日には次の訪問予定地である日本に向け出発する。