脚本家が語る、韓国ドラマ7つの「ベタな設定」とは(下)

5. 主人公はいつも「俺らしさって何?」

 一時、韓国ドラマを風靡(ふうび)した「ベタなセリフ」。突然気持ちが変わった主人公に対し、親友が主人公に言うセリフが「お前らしくないな。一体どうしたんだ?」だ。そう言われた主人公が言い返すセリフはただ1つ。「俺らしさって何?」。だが最近は脚本家の間で「反省」する傾向が広がっているようだ。それでも新人脚本家の作品にはいまだによく登場する。

6.「決心した」とハンドルを切るのも「ベタ」

 精神的に動揺しているときに車を運転している主人公が、新たな決心をすると必ず「違法Uターン」をする。幸いセンターラインを超えた先の対向車線には車が走っていないものの、もし1台でも車がいたら大事故につながるのは確実だ。気持ちが180度変わったことを映像で明解に見せようというシーンで多用されている。

7.貧しいヒロインが裕福な家の息子とバッタリ

 貧しいけれども夢を持っているヒロインが、図書館で本がすり替わったり、服にワインやコーヒーをこぼしたりという、ちょっとしたハプニングで裕福な家の息子と偶然知り合う。貧しいヒロインをすべての条件で上回る恋敵も登場するが、ほとんどが男性の昔の恋人だったり、親が薦める女性だったりで、性格もあまりよくない。当然ライバルも裕福で、海外留学の経験があるケースが多い。

◆アンケートに回答を寄せた脚本家

キム・ヨンヒョン(『宮廷女官チャングムの誓い』)、キム・イニョン(『結婚したい女』)、キム・ヘリン(『母情の川』)、パク・ウンリョン(『二度目のプロポーズ』)、パク・ジョンラン(『幸せな女』)、ユ・ジョンス(『第5共和国』)、イ・ギウォン(『白い巨塔』)。敬称略、ハングル順、カッコ内は代表作。

チェ・スンヒョン記者
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