7カ月間の大長征を終えたソン・ジヒョは『朱蒙』からまだ抜け出すことができずにいる。うんざりしていた韓服を脱ぎ、久しぶりにカジュアルな服装もできるようになったが、心はまだ『朱蒙』に置き去りになったままだった。『朱蒙』と共に暮らした7カ月。苦労も多かったが、それだけ収穫も多かった。早く『朱蒙』を忘れ、新しい目的を探したいというソン・ジヒョの正直な告白を聞いてみた。
◆苦労が多かった
最初は戸惑ってばかりだった。ドラマの後半から出演したので、すべてのことに不慣れだった。ほかの出演陣はもう家族のように過ごしているのに、自分だけが浮いていた。その上、時代劇は初めてだった。イェソヤ役にソン・ジヒョがキャスティングされたことに対し、インターネットでは批判的な意見も飛び交ったが、それを気にする時間すらなかった。まずは『朱蒙』に迷惑をかけてはならないという一念で練習を重ねた。女優のオ・ヨンスの後について回りながら、イェソヤのキャラクターを固めていった。徐々に撮影に慣れてくると、同じ年頃のパク・タムヒらと親しくなり、撮影が一段と楽しくなった。
◆2杯のご飯
『朱蒙』の撮影で得た最も大きな収穫は、中壮年のファンが増えたということ。特に、夫のために生まれたばかりの子どもを抱いて身を引く姿に、中年の女性たちは涙を流した。地方を回りながら撮影をし、食堂に行くと、ソン・ジヒョにだけ2つのご飯茶碗が置かれる。「ご飯をたくさん食べて頑張って」という食堂の人たちの激励に、疲れも吹き飛んでしまったとか。
◆韓国美の再発見
『朱蒙』の撮影のため全国を回りながらソン・ジヒョが改めて知ったのは韓国の美しさ。撮影で羅州、莞島、龍仁などを回っているうちに、水が変わったせいか肌の調子は悪くなったが、それまで知らなかった韓国の美しさを目の当たりにしたという。ソン・ジヒョは『朱蒙』の後、日本に1カ月間旅行する予定だったが、行き先を莞島に変えたという。水がきれいで景色の美しい莞島でエネルギーを充電する計画だ。
◆恋人がいないのは私だけ?
『朱蒙』の後、続々と聞こえてくる出演陣たちの熱愛報道は嬉しい。もう『朱蒙』を忘れ、自分だけの「男性」を探そうという決心もしてみる。昨年、MBCドラマ『宮』で共演したチュ・ジフンと度々熱愛説が報道されたが、実のところはどうなのか?ソン・ジヒョは「以前は呼びつけで名前を呼びながら親しく過ごしていたけれど、熱愛報道の後からは“さん”付けで呼ぶようになった。ただ仲のよい友人の関係に過ぎない」と話した。ソン・ジヒョはまた、「チュ・ジフンさんは最近『魔王』の撮影で忙しく、最近一緒にご飯を食べた」と話した。