清渓川沿いの市場で食べ歩き…①「麻薬海苔巻き」


 退屈な日、なんとなく気分が落ち込んでいる日…そんなときは市場に行ってみよう。

 普段着のままで美味しいものを食べたり、市場の中を歩き回っているうちに気分も晴れてくること間違いなし。市場の中でも清渓川復元後、再び有名になったという広場市場がお勧め。特殊プラスチックの天井の下でキラキラ光る露店の明かり。大人の腕ほどもあるスンデ(豚の腸詰)を頬張り、たっぷりした油の上でジュージューと焼けているピンデトック(韓国式お好み焼き)の香ばしい香りを吸い込む。

 満腹になってしまっても、山のように積まれた布地や、韓服、布団、輸入雑貨、輸入雑貨の店を見て回っていると、またいつの間にかお腹が空いてくる。市場を一歩出れば、最高の散歩コース清渓川も待っている。広場市場こそ最高の食べ歩きコースだといえるだろう。

 ただし、食事は清潔で静かなところで取りたいという人や、市場ならとにかく安いだろうと思っている人は満足できないかもれない。

 ①まずは30年伝統の「麻薬海苔巻き」の店に行ってみた。この店の本当の名前は「コマ(チビの意)海苔巻き」。市場の中では「指海苔巻き」「親子海苔巻き」とも呼ばれている。しかし2000年からこれらの平凡なニックネームの代わりに、「麻薬海苔巻き」という強力な名前がつけられた。1度食べたら中毒になってしまうという意味だ。

 期待に膨らむ胸で噂の海苔巻きをひとつ、カラシソースにつけて食べてみた。感想は「これのどこが特別なの?」。店主のユ・ヤンスクさん(46)も「特別なものは何も使っていない」と話す。しかし…食べだしたら止まらない。薄く切ったタクワンとほうれん草、ニンジンが少し入っているだけの海苔巻きで、特別なものは何もない。薄味で海苔の上からごま油をさっと塗っているだけの味。昔お母さんが作ってくれた海苔巻きの味を思い出すのかもしれない。

 1人分2000ウォン(約240円)。一口サイズの韓国風おいなりさんも2000ウォン。広場市場の食堂街からは少し離れている。営業時間は午後9時から翌日午後5時。土曜日の夜が休業日で、日曜日の夜から開店する。(02)2264-7668。

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