シン・スンフン、日本公演大盛況…「言葉は通じなくても心はひとつ」


 言葉は通じなくても心はひとつだった。

 延々3時間20分にわたるコンサートの間、5000人の日本人ファンたちは韓国から来た歌手シン・スンフンとひとつになった。半分以上の観客は、立ったままでリズムを取りながらシン・スンフンの歌の世界に浸った。

 シン・スンフンの多彩多能な歌唱力とカリスマ、ウイットに溢れる会話に、ファンたちは「スンフン」を連呼した。

 10日、「シン・スンフンSHOW!2007 in Japan」が行われた東京国際フォーラムホールA。公演開始1時間前から1階と2階から成る会場の全5000席が一杯に埋まった。

 公演開始のベルと共に、シン・スンフンが華やかに登場。この日の公演の最初の曲である『あなたはサファイア』の軽快なリズムが会場に響きわたると、ファンたちは約束でもしたかのように一斉に席から立ち上がり、リズムに乗って体を動かした。そして青い蛍光ペンライトを振りながら歓声を上げた。曲が『最初のあの感じのように』と『僕を泣かせないで』になってもファンたちは立ち上がったままだった。




 映画『猟奇的な彼女』の主題歌で日本でも有名な『I Believe』がしっとり歌われると、会場はやっと落ち着きを取り戻した。ファンたちは日本語の歌詞の部分を一緒に歌い、この曲のクライマックスの「待っています」というサビの部分を上手な韓国語で合唱した。

 これに続き、シン・スンフンのコンサートの目玉のひとつ「トークタイム」が始まった。シン・スンフンは最初は日本語で、次は通訳の力を借りて、日本のファンたちとの距離をまた一歩縮めた。韓国語の伝道師など必要ない。シン・スンフンこそ最高の外交官だった。

 シン・スンフンがダンス曲『ロミオ&ジュリエット』を歌い始めると、客席は爆笑の海となった。この曲に合わせ「ダンスの仕方」というユニーク映像が流れ、コンサートの雰囲気を盛り上げた。

 生ギターを演奏しながら演歌やポップソングを歌うコーナーでも大きな拍手が起こった。演歌特有ののどを震わせる歌い方、ポップソングの実力にファンは驚きの声を上げた。

 結婚の時期や理想のタイプについても告白した。シン・スンフンはスポーツ朝鮮が最近報道した「今年1番早く結婚しそうな芸能人は?」という記事を引用し、「1位がユ・ジェソクで僕は残念ながら2位だった。だからまだまだ結婚相手を探さなければならないようだ」と笑った。



 また「本当の理想のタイプを公開します」と言った後で見せた映像の最後には自分の母親の写真を加え、「こんな人だったら明日にでも結婚したい」という言葉で観客を感動させた。

 最後を飾ったのは『Dream of my life』と空前のヒット曲『見えない愛』のアンコール舞台。すべての歌が終わった後も、ファンたちは最後の余韻を楽しむように席に座ったままで、涙を見せるファンまでいた。

 シン・スンフンは「最初は何の準備もせずに始め、5年という計画を立てた。今やっとその結果が見え始めている。必ずファンの皆さんを満足させたい」と話した。

東京=キム・イング記者
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