羅州市を観光名所にしたドラマ『朱蒙』のオープンセット


 全羅南道羅州市がテレビドラマ『朱蒙』のオープンセットを活用して作った「サムハンジ・テーマパーク」。ドラマの人気とともにこのテーマパークを訪れる観光客が増加し、地域経済に活気を与えてる。

 羅州市は昨年7月、同テーマパークを有料化した後、51万4000人の観光客が入場し、これにより入場料収入11億7000万ウォン(約1億4691万円)と特産品の販売収入2億3000万ウォンなど、計14億ウォンの収入を得たと26日明らかにした。

 観光客が同地域で消費する費用と高い視聴率に伴う地域広報およびイメージの改善など、見えない効果まで合わせれば、年間600億ウォンの経済効果をもたらすと市は予想している。

 羅州市公山面新谷里栄山江沿いにある同テーマパークには、4万2000坪の敷地に95の宮殿と民家などが作られている。この工事には80億ウォンが投入された。ここには昨年の秋夕(チュソク、韓国の旧盆)の連休4日間、5万3000人が訪れ、今回の旧正月の連休も2日間で2万4000人が訪れるなど、この地域の名所となっている。同市は観光客誘致のため、射的場や韓国伝統遊び場、家族のど自慢など、さまざまなイベントを行った。また、バスターミナルや駅とテーマパークをつなぐ無料シャトルバスを運行したり、市内バスを増便するなどして、観光客を迎えた。

 同市は3月、ドラマが終わった後も、続けて観光客を誘致するため、このテーマパークを高句麗・百済・新羅をはじめ、渤海・東濊、沃沮、馬韓など漢民族の古代史を一目で見ることができる歴史・文化公園にする計画だ。

 ナ・ジョンナム羅州市観光開発チーム長は「平日には1000人、週末と休日には3000~5000人の観光客が訪れる。単純にドラマのセットとして見学するだけでなく、古代史と文化を体験し、学ぶことのできる観光名所に育てていきたい」と話した。

金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
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