10日に自殺した女優のチョン・ダビン(26)さん=本名チョン・ヘソン=の解剖を行った国立科学捜査研究所側は12日、「他殺の要素は見られない」という結果を明らかにした。
国立科学捜査研究所は12日、午後1時から3時まで検視解剖を行った。正確な解剖の結果は15日後に明らかになるとされている。チョン・ダビンさんの解剖は11日、遺族と所属事務所側の希望により行われた。
検視解剖を行ったソ・ジュンソク法医学部長は「午後1時20分から3時にかけて解剖を行った結果、チョン・ダビンさんの死亡原因は典型的な首吊りによる“縊死(いし)”であることが判明した。法医学的に、他殺による偽装縊死の可能性はないものと見られる」と説明した。
ソ部長は「2週間後くらいに組織、薬物、アルコール、麻薬など精密検査の結果が出るが、現時点では特にこれと言って他殺の可能性はない」と付け加えた。
ただし、物議を醸した手首の傷については「できた時期の異なる2種類の傷が左手首にあった。1つはだいぶ時間が経っているが、もう1つは6カ月未満のものと推定される」と説明した。
この日の解剖は、通常よりも時間がかかった。ソ部長は「各段階ごとに執刀医と学界の参考人が完璧な意見の一致を見た後で次の段階へ進むため、少し時間がかかった」と話している。
これにより、チョン・ダビンさんの所属事務所側が提起した「自殺でない可能性」は、もうこれ以上論議の余地がなくなった。
なお、故人の遺体は13日午前5時30分、ソウル江東区のソウル峨山病院から出棺され、京畿道一山チョンア公園のキリスト教会館に安置される予定だ。