チョン・ダビンさんはなぜ26歳という若さで自殺をいう道を選んだのか。
芸能界の専門家は「人気がなくなっていくことに対する悲観が最も大きな理由だろう。その精神的ストレスに耐えられなかったものと思われる」とした。
チョン・ダビンさんは2000年、SBSのシチュエーションコメディー『お金.com』でデビューした後、MBCのシチュエーションコメディー『ノンストップ3』と人気ドラマ『屋上部屋の猫』でトップスターに躍り出た。
この後、映画『あいつは格好よかった』、SBSドラマ『その夏の台風』に相次いで出演したが、全盛期だった『屋上部屋の猫』ほどには作品がヒットしなかった。
このころから人気も徐々に下り坂となり、契約の問題で事務所側とトラブルが起こった。
現在は既に解決しているが、2005年には契約を破棄したという理由で以前の所属事務所から訴えられていた。さらに出演料の問題で詐欺や横領で告訴されるなど、幾度にもわたり訴訟騒ぎに巻き込まれ、この過程でチョン・ダビンさんの手足となって動いてきたマネージャーのKさんが詐欺容疑で収監された。
また、美容整形手術を受けたことでネチズンからの批判が絶えなかった。キュートなルックスと明るい笑顔で人気があったが、美容整形手術を受けた後からネチズンの悪質な批判の書き込みに苦しみ、ドラマや映画、CMからのオファーが顕著に減り始めるなど、苦悩の日々が続いていた。
一時は母親が子宮がんのために闘病生活を送るなど、プライベートでも辛いことが多かった。その当時、ネチズンは「自分の美容整形騒ぎを鎮めるための狂言」と非難し、チョン・ダビンさんをさらに深く傷つけた。
さらに、昨年はチョン・ダビンさん本人が急性腎盂炎にかかり、1週間入院するなど、肉体的にも辛いことが多かった。
しかしチョン・ダビンさんを最も苦しめたのはドラマ『あの夏の台風』以降、1年以上も特別な活動をしていないということだった。幸い、昨年はドラマ『キューブ』の主人公に選ばれ、年末から撮影を行う予定だったが、このドラマも上手く進展せず、悩みが絶えなかったという。