10日未明にソウル市内の交際相手の男性宅で首をつって死んでいるのが見つかったチョン・ダビンさん(26)=本名チョン・ヘソン=の正確な死因が遺体解剖で明らかになる見通しだ。
当初解剖に消極的だったチョン・ダビンさんの遺族は、11日午後に家族会議を開き、本当に自殺したのかどうかを確かめるため、解剖に回すことを承諾する方向で意見が固まったという。
また、チョン・ダビンさんの所属事務所の理事を務めるパク・ヒョン氏は、この事件には他殺の可能性があると見て、4つの理由を挙げて説明した。
第1に、チョン・ダビンさんの手首の傷は昨年9月の自殺未遂で残ったものではなく、高校1年の時に出来た傷跡であること。第2に、死んでいるのが見つかった10日未明、チョン・ダビンさんが交際相手の男性宅で酒を飲んでいた痕跡がないこと。第3に、死ぬ直前に会った友人らには、今後の活動計画を明かし、芸能活動に強い意欲を見せていたこと。第4に、チョン・ダビンさんが自分のミニ・ホームページに残した最後の文章が遺書とは理解しがたいことだ。一方、この事件を調査している江南警察署は、外傷がない点などから自殺の可能性が高いと見ている。
チョン・ダビンさんに近い関係者は「彼女には自殺する理由が全くないと判断し、苦渋の決断の末、警察に再調査と遺体解剖を要請する方向で結論を下した。たとえ自殺だったことが明るみになっても、その動機が何であったのかを知りたい」と語った。
警察側が本格的な再調査を行う場合、当初12日午前5時に予定されていた出棺の日程も延期される見通しだ。