所属事務所とのトラブル相次ぎ悩んでいたチョン・ダビンさん


 タレントのチョン・ダビンさん(26)=本名チョン・ヘソン=が10日朝急死した。現在まで正確な死因は分かっていないが、首を吊った状態で発見されたことから自殺を図ったものとみられ、その背景に関心が集まっている。

 チョン・ダビンさんは数年にわたって所属事務所との法廷闘争で苦しんできた。

 2004年12月には1年契約年俸1億ウォン(約1300万円)で、あるマネージメント事務所と専属契約を結んだ。チョン・ダビンさんはこのうち5000万ウォン(約650万円)を先に受け取ったが、所属事務所によるマネジメントが不十分であったことなどからこの契約を破棄。このため所属事務所側から2006年4月に訴えられた。

 事務所側はこれまで契約破棄時には契約金の3倍の額を違約金として支払うという契約内容を根拠に、チョン・ダビンさんに対して3億ウォン(約3900万円)を支払うよう求めていた。

 この訴訟で、裁判所はチョン・ダビンさんのドラマ出演料や乗用車などを差押える決定を下し、一度は所属事務所側に有利に進められていた。しかし裁判所による調停措置でチョン・ダビンさんが所属事務所に9000万ウォン(約1170万円)を支払うことで裁判は終了した。

 チョン・ダビンさんは他のマネージメント事務所からも詐欺と横領で訴えられていた。

 このマネージメント事務所によると、2002年4月3日にチョン・ダビンさんと専属契約を結んだが、2003年10月に出演した映画の出演料を所属事務所側に支払わず、マネージャーと共謀して事務所に対して詐欺と横領を行ったという。

 チョン・ダビンさんはこの事件については容疑不十分となったが、マネージャーが拘束されるなど精神的な苦痛を味わってきた。

 チョン・ダビンさんはこのマネージャーと普段から面会をするなど苦労が絶えなかったと、関係者は証言している。

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