「キム・テチュンだが…会わないっていうんなら、お前の家が血○○になると思うが、いいのか?」
短い通話とはいえ、相手に恐怖心を与えるのに十分な内容だ。クォン・サンウはソバン派の元ボス、キム・テチュン容疑者(57)=拘束=からこのような内容の脅迫電話を受け顔面蒼白になった。これまで噂にだけ聞いていた芸能界への暴力団介入説が事実であることを知ったからだ。
ソウル中央地検刑事3部(朴忠根〈パク・チュングン〉部長検事)は6日、クォン・サンウに脅迫電話をかけた疑いでキム・テチョン容疑者を馬山地検晋州支部で起訴処分とすることにし、強制して専属契約書を書かせた元マネージャーのペク某容疑者を拘束・起訴した。また、クォン・サンウの新しい所属事務所だったYエンターテインメントを脅迫し、30億ウォン(約3億8666万円)を奪った疑いでハン某容疑者を拘束・起訴した。
検察によると、昨年4月、キム・テチュンはクォン・サンウに電話をかけた。ペク容疑者と日本の芸能関係者から依頼を受けたとし、日本でのファンイベントに参加するよう要求した。そして「自分と会わないのであれば家まで行く」などの言葉で脅迫した。
結局、クォン・サンウは悩んだ末、5月にペク容疑者関連の問題で検察に出頭し、調査を受けている最中、キム・テチュンの電話の内容について話した。そして検察の「キム・テチュンの事件の調査を希望するか」という言葉に黙ってうなずいた。
検察側は「韓流スターに暴力団が介入した痕跡を確認するため捜査しているが、被害者らが報復を懸念し、陳述を極力避けようとするため捜査が難しい」とした。一方、検察は韓流ブームに便乗した各種の利権に海外の組織暴力団と韓国の暴力団が関連している可能性などについても捜査する方針だ。