映画『いかさま師』と『グエムル』、ハリウッドに挑戦状


 キム・ヘス、ソン・ガンホが米国に挑戦状を出した。

 韓国で大ヒットしたキム・ヘス主演の『いかさま師』(チェ・ドンフン監督)とソン・ガンホ主演の『グエムル』(ポン・ジュノ監督)が米国で相次いで公開され、現地での反響に関心が集まっている。

 『いかさま師』は2日(以下韓国時間)、米国の心臓部ニューヨーク・マンハッタンで公開された。ほとんど宣伝されていない点などを勘案すれば、現地での反応は極めて友好的であると評価できる。

 ニューヨークタイムズ紙は2日付けの報道で「賭博と無秩序な人生」という題のレビューを掲載し、『いかさま師』を絶賛した。「“タッチャ(同作の原題)”は最高の境地に到達したギャンブラーを意味する韓国語で、これは官能的なエネルギーと若さの無謀な楽観主義をスクリーンに描いたチェ・ドンフン監督のことを指すともいえるようだ。チェ監督のワイドスクリーンショットとフレームの中の映像は、世界的な巨匠ペドロ・アルモドバル監督の作品にも似ている」と賞賛した。

 また、チョンマダムを熱演したキム・ヘスの演技にも高い点数をつけた。ゴニ(チョ・スンウ)とのベッドシーンで見せたチョンマダムの姿態、恋人との対話など印象深いシーンを挙げ、キム・ヘスを「エヴァ・ガードナーの体にリー・マーヴィンのキャラクター」と賞賛の言葉を惜しまなかった。エヴァ・ガードナーは50~60年代のハリウッド映画を風靡(ふうび)した女優で、リー・マーヴィンは同時代の演技派俳優。


 また、韓国映画歴代最高のヒット作『グエムル』も同月9日、米国市場で本格的に公開される。全米80のスクリーンで一斉に公開される予定だ。これに先立ち、26日から10日間、ニューヨーク、ワシントン、シカゴ、サンフランシスコでプロモーションと舞台あいさつを行う。これにはポン・ジュノ監督も参加する。

 同作の米国公開は18日から始まるワールドツアーの一貫だ。ポン・ジュノ監督らはオーストラリアのシドニーとメルボルンからスタートし、米国、中国、ヨーロッパまで3カ国8つの都市を回る。中国では歴代韓国映画の中で最大の250の映画館で上映される。

 一方、『いかさま師』と『グエムル』の米国進出はキム・ギドク、パク・チャンウク監督の作品で代表された韓国映画の跳躍であるという点でも高く評価される。パク・チャンウク監督が『オールドボーイ』(2004年)でカンヌ映画祭で好評を得た後、2005年に米国に進出したことがあり、キム・ギドク監督は『春夏秋冬、そして春』が2004年4月に米国で公開され、33万人の観客を動員した。

キム・イング記者
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