ソ・ジソブ、ソン・スンホン、チャン・ヒョク、チソン…復帰作の「お勧めキャラ」

 新年早々、各テレビ局には妙に興奮したムードが漂っている。徴兵され、2年以上のブランクを経て除隊したスターたちが次々と「演技の最前線」に戻ってくるからだ。その中でもソ・ジソブ、ソン・スンホン、チャン・ヒョク、チソンといった主演クラス4人の復帰は最大の話題だ。待ちに待ったファンたちは今からもう、彼らがお茶の間やスクリーンに帰って来る「その日」を指折り数えて待っている。しかしスターにとっても浮き沈みの激しい芸能界の荒海で、彼らのカムバックがすぐに「かつての栄光の再現」につながるかどうかは簡単に言えない。気まぐれな世間の関心を再び集めるための戦略が必要だ。専門家たちの考えはどうだろうか。韓国きっての人気ドラマプロデューサーや脚本家10人に、除隊したスターたちが「華麗なるカムバック」を果たすためのアドバイスを聞いた。

◆ソン・スンホン…体当たりで男性らしい演技に活路


 イケメンすぎて演技の幅が限られるケースだ。元祖イケメン俳優チャン・ドンゴンの歩みを参考にするといい。チャン・ドンゴンはイケメンのイメージを捨て、演技で認められようと努力した。ソン・スンホンは『秋の童話』のような純愛物語よりも、男性らしいキャラクターへの転換を図り、体当たりで挑戦できる作品での復帰が「徴兵逃れ」という弱点の克服方法となるだろう。オ・スヨン脚本の『神々の都市』が復帰作だという話がある。今年はとにかく、彼は強烈な男性のイメージを残さなければならない。あくどい「バッドボーイ」や氷のように冷たい「冷血漢」の役はどうだろう。『秋の童話』がきっかけとなった日本でのブームが続くことを望むならなおのこと彼のイメージチェンジは不可欠だ。だが、日本市場を念頭に置いた企画作品よりも、まず韓国のファンの期待を満足させるよう活動したほうがいい。

◆ソ・ジソブ…軽いキャラクターにイメチェンがベスト


 『バリでの出来事』『ごめん、愛してる』で陰のある役柄をリアルに演じ、一躍スターとなった。これからは幅の広い俳優としてやっていくためにも、コミカルなキャラクターに挑戦してみる必要がある。幅のある演技を見せる時だ。恋愛物でも深刻なイメージで登場しては困る。これまでの役柄は一途で重いイメージが強い。ロマンチックコメディーでシニカルな性格の主人公を演じてはどうだろうか。映画に挑戦するのもいい。ドラマのプロデューサーや脚本家も狙っているだろうが…。大作よりも、小規模ながら独創的な実験性の強い映画を勧めたい。ただし、ソ・ジソブの今の地位を築いた彼ならではの「オーラ」だけはなくさないでほしい。

◆チャン・ヒョク…まじめな内面的演技が第一


 根性があり、演技の幅が広い俳優。しかしそのイメージが確立される前に徴兵逃れが発覚し入隊した。躍動的な役よりも真剣で深みのある役にイメチェンを図るのが望ましい。10代の好みに合わせるより、中高年層にも愛されるイメージを前面に出すのがカギ。ヒューマンドラマに挑戦してみるのもよさそうだ。人間味あふれる姿もよく似合うだろう。基本的に人間性がある俳優だ。「寡黙な問題児」を演じた1999年のドラマ『学校』時代のイメージを再度試みる必要もある。どの方向性にしても、独自の具体的なイメージを確立するべき時期だ。

◆チソン…狂気に満ちた悪役に挑戦せよ


 優等生のイメージが強いので、思い切って挑発的な役柄をやってみる必要がある。「キャラを立たせる」べきだ。ハリウッド俳優のショーン・ペンのイメージに通じるものがある。狂気に満ちた悪役をやってみるのも手だ。入隊前に独自のカラーを打ち出せなかった彼だが、映画『血の涙』で小さな変化の手がかりをつかんだ。ワケありの悪役「ドゥホ」は出演シーンこそ、それほど多くはなかったものの、強いインパクトを与えた。そうしたインパクトの強い役柄で復帰後の初作品に出演したらいいだろう。



■回答した専門家の方々脚本家キム・インヨン氏、放送作家協会理事長パク・ジョンラン氏、SBS制作本部局長級制作委員ウン・グンイル氏、脚本家イ・ギョンヒ氏、プロデューサー・イ・ヒョンミン氏、MBCドラマ局長チョン・ウンヒョン氏、プロデューサー・チョン・ソンヒョ氏、脚本家チョン・ヒョンス氏、プロデューサー・ピョ・ミンス氏、プロデューサー・ハム・ヨンフン氏

チェ・スンヒョン記者 , チョン・ジウォン・インターン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース