スクリーンと歌謡界に押し寄せている「キム・アジュンシンドローム」がさらにその威力を増している。14日に公開された映画『美女はつらいの』が550万人の観客を動員し、ロマンチックコメディー映画の新記録を更新した。特に、公開1カ月目を迎える先週末も、平均5万人を上回る観客が集まるなど、人気の勢いは衰えておらず、600万人突破も夢ではない見通しだ。
ここにキム・アジュンが歌った映画の主題歌「MARIA」もオンライン歌謡チャート「ビッグチャート」で4週連続トップを記録している。これまで映画の主題歌が1カ月間1位を保つという前例はほとんどなく、一時の人気に終わるだろうという歌謡界の予想を覆している。
このように衰えることを知らないキム・アジュンの人気の秘密は何なのか。それはやはり涙ぐましいほどの「変身ぶり」が観客の心を魅了したのではないかと思われる。ビア樽のような体をしていたころのジーパンに体を包みピョンピョン飛ぶ姿や、「泣いてる顔もなんて可愛いの」と鏡を見ながら驚く姿、最後に「ジェニはいないの」と涙を流しながら衝撃の告白をするシーンにも胸を締め付けられる。もちろん並外れた歌唱力も人気の要因のひとつだろう。