軍人たちは除隊が近づくほど「体感時間」が遅く感じられ、規律も緩む。軍人というよりも、除隊後の生活の準備を徐々に始めるため、「脱皮」の作業に取りかかる兵士も多い。
しかし例外的な芸能人もいる。ソ・ジソブがその典型だ。除隊まで100日を残したソ・ジソブには緩みなどまったく感じられない生活をしている。それはファンのためだ。
公益勤務要員のソ・ジソブの勤務地はソウル麻浦区庁。入隊してから2年近く経つがその人気は冷めることを知らない。昨年末には所属事務所BOFのホームページで、ファンに区庁への訪問はひかえて欲しいと頼んでいるほど。しかしその頼みはほとんど効果がなかったようだ。海を越えてやってきた日本人ファンをはじめ、韓国のソ・ジソブファンが今でも毎日のように麻浦区庁の前に行列を作っている。何より、麻浦区庁が公共機関であるため、一般人の出入りが自由であるということがソ・ジソブを困惑させている。
勤務期間が長ければ長くなる程、業務の負担がなくなるのが軍隊だが、ソ・ジソブは今でも「新兵」のように勤務している。何かを運ぶときは人より重く大きいものを運ばなければならない。ファンの視線に応えるため、いつも熱心に動き回らなければならないからだ。このため、退社の時間が近くなると、クタクタに疲れているというのは日常茶飯事。ソ・ジソブの関係者は「公益勤務をしているが、軍生活をしているようなもの」と話した。