「“反韓流”は存在しない」


 最近、日本や中国など「韓流」需要地のアジア各国で起きていると言われる「反韓流」や「アンチ韓流」が、実際には微々たる水準という調査結果が出され、注目されている。

 財団法人「国際問題産業交流財団」が26日に発表した調査研究報告書「韓国文化商品に対する東アジアの消費者および政策調査研究」によると、日本や中国の一般市民は「反韓流」の動きについて、ある程度知ってはいるが、それに対する共感は非常に低かった。

 東京・北京・香港・台湾の4カ所で15‐59歳の男女2109人を対象に調査した「韓流および反韓流の認知度」調査では、回答者のほとんどが「韓流」について知っていたが、「反韓流」に対する認知度はその半数にも満たなかった。その上、「反韓流」を支持すると答えた人は誤差水準にも及ばないほど少なかった。

 東京では回答者の98.5%が「“韓流”を知っている」と答え、ごく一部を除くほとんどの人が「韓流」に高い認知度を示した。一方、「反韓流」を知っているかという質問には34.9%が知っていると答え、「反韓流」への支持を表明した回答者は全体の1.6%に過ぎなかった。

 中国でも「韓流」の認知度(75.5%)は高かったが、その一方で「反韓流」の認知度(18.7%)や支持率(1.6%)は非常に低かった。香港は「韓流」認知度(69.6%)が4カ所のうち最も低かったが、「反韓流」認知度(13.8%)や支持率(0.6%)も最も低かった。

 韓国ドラマを最も早く積極的に受け入れた台湾の場合、「韓流」認知度(82.2%)は日本に次いで高く、「反韓流」の認知度(29.8%)は低かったが、支持率(4.2%)は他の調査対象地に比べ3‐7倍ほど高い数値となり、注目を集めている。

 これについて調査を行ったNIコリアのイ・フンチョル代表は「“反韓流”は現地の業界関係者が作り出し、メディアが誇張した概念で、実際にはほとんど存在しない」と解釈している。

 しかし、最も早く「韓流」を受け入れた台湾で「反韓流」の支持率が最高だったのは、「これまで韓流ドラマやタレントなど、“韓流”当事者が版権や出演料の引き上げに夢中になり、ごう慢と受け取られている」という指摘と無関係でなく、対策が急がれる。

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