ソル・ギョングとキム・ナムジュが、新作映画のポスター撮影で、ベテラン俳優ならではの熱演ぶりを見せた。
誘拐犯に幼い息子を奪われた夫婦が、執拗な脅迫電話に脅かされる恐怖の44日間を描いた映画『あいつの声』のポスターが、29日に公開された。
制作会社によると、ソル・ギョングとキム・ナムジュの2人は、このポスターの撮影に際しても、リアルな演技を見せるため、不屈の役者魂を発揮したという。キム・ナムジュは「息子を誘拐された母親役なので、メークはいっさい必要ない」と主張し、ポスター撮影用のメークアップを断り、堂々のノーメイク姿で撮影に臨んだ。一方、演技のためには何事も辞さないというソル・ギョングは、ポスター撮影の1週間前から食を断ち、悲しみに打ちひしがれた父親像を絶妙に演じきった。
また、ポスター撮影の間中ずっと涙を流し続ける2人の俳優に、カメラマンが「少し休んでから撮影を再開しましょうか」と提案したが、2人は「涙が止まらないから、むしろ休む方がつらい」と話し、撮影を続行させたという。
『あいつの声』は、犯人を逮捕できないまま、今年1月に時効が成立した「1991年イ・ヒョンホ君誘拐事件」をモチーフにしたフィクションドラマで、来年2月1日に公開される。