自由自在に変化する俳優たちの体重、その秘訣は?

 スターの1番の財産は自分の体だ。

 少しでも危険なシーンの撮影では代役を使い、体の一部の特定部位には保険までかけている。しかしいつも大切にばかりしているという訳ではない。作品のために体重を急激に増やさなければならなかったり、運動やダイエットで役柄に合わせてやせなければならないこともある。まるで自分の体をゴムのように膨らませたり、縮ませたりしなければならないということだ。

 俳優のチェ・スジョンをはじめ、ソル・ギョング、イ・ソンジェ、イ・へウンはひたすら作品のために自分の体を「犠牲」にしている俳優たちだ。

 俳優たちの体重調節で驚くべきことは、短期間の間に太ったりやせたりできるということ。新しいキャラクターを演じるための俳優たちの体作りを見ていると、「変身」という言葉も大げさではなく感じられる程だ。




 このような点で最も目立つ俳優はソル・ギョング。ソル・ギョングは作品ごとに少なくとも二ケタの体重を自由自在に変化させるなど、体重調節の化身と呼ばれている俳優だ。

 普段、73~74キロの体重を維持しているソル・ギョングは、2002年の『公共の敵』では元ボクシング選手熱血刑事「カン・チョルジュン」の荒々しいイメージを演出するため体重を15キロも増やした。そして次の作品『オアシス』(2002年)では前科3犯の「ジョンドゥ」を演じるため、増やした分だけの体重をまた減らした。『公共の敵』の撮影が終わってから、わずか1カ月後のことだった。『公共の敵2』(2005年)では、再び約20キロを減量した。

 ソル・ギョングの体重調節の秘密は実に単純だ。短期間で体重を減らすため、足に砂袋をつけたまま1日中歩くというもの。食事は豆腐とキュウリだけのメニューに変えるという。



 ファン・ジョンミンとイ・ソンジェも体重調節に関する限り、「境地」に達している俳優たちだ。

 ファン・ジョンミンは『ユア・マイ・サンシャイン』(2005年)で純朴な田舎の男を演じるため、18キロも体重を増やした。普段の体重が70キロ前半だというファン・ジョンミンの体重は、この時に90キロを超えていたという。ファン・ジョンミンの太る秘訣は「お菓子」だとか。

 イ・ソンジェは『ホリデー』(2005年)で脱走犯「チ・カンヒョク」を演じるため、筋肉質のマッチョマンに変身し、ファンを仰天させた。鳥のささ身、野菜を中心とした食事で約10キロ減量し、運動で筋肉をつけたという。

 今年夏に公開された『天下壮士マドンナ』のリュ・ドクファンも相撲取り「オ・ドング」を演じるため、体重を30キロも増やした。リュ・ドクファンは「とにかく食べた。食べ過ぎて吐いたほど」と太る苦痛について語った。



 女優の中ではキム・ソナの変身が注目された。キム・ソナは昨年最高の人気ドラマとなった『私の名前はキム・サムスン』でオールドミスのパティシエ(菓子職人)を演じるため、7キロも体重を増やした。少々太めのキム・ソナが演じるキム・サムスンは、コミカルで親しみやすいキャラが多くの人々に愛された。そんなキム・ソナは最近、見違えるようにスマートに美しくなり、ファンをもう1度驚かせている。

 イ・へウンも役のために体重を増やした女優として有名だ。イ・ヘウンは映画『コルセット』(1996年)で太った女性を演じるため、17キロも体重を増やし、そのふくよかな体でスクリーンを一杯にした。この後、イ・へウンは野菜を中心にしたメニューで元通りの体重に戻している。

キム・イング記者 , キム・ソンウォン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース