【インタビュー】『中天』キム・テヒ、3つの先入観にズバリ回答


 何1つとして足りないもののない美女スター、キム・テヒ。

 映画『中天』でスクリーンデビューを飾った彼女に、ソウル市三清洞のカフェで会った。映画の役「ソファ」のような清純さ。これまで彼女をめぐる「ひどい先入観」について1ファンとしての立場から思い切って聞いてみた。

◆美人女優といえばキム・テヒ?

「私にも直したいところがあるんです」。天下のキム・テヒにも自分の容姿に不満がある。またこんなことを言うと、アンチファンが「ふ~、ちょっといい加減にしたら?」とブーイングをするかもしれないが、これは素直な気持ちだ。1つ直したい所を挙げるとしたら、顔でなく体だそうだ。しかし、結局体のどこかは明かしてくれなかった。本当にコンプレックスと思っているようだ。

『中天』をデビュー作に選んだのは、「ソファ」は天女なのに不完全な存在だったからだ。石につまづいて転び、道を迷い、敵から逃げ回る姿に魅かれた。「私ととても似ていると思ったんです。容姿よりも内面が…。だから後のことを考えずにやってきましたが、今思えば無謀なほど勇気を出したと思います」。

◆それにキム・テヒは頭もいいし…

 デビュー時から常に付きまとってきたレッテルが「ソウル大卒」だった。「きれいで勉強もできて…」という質問がインタビューのお決まりコースだった。

 「でも実は、高校の時のあだ名は“ヘッドバンギング(頭を激しく揺らすこと)”だったんです。授業中によく難しい姿勢で居眠りしていたので…。学生の時はみんなそうじゃないですか?」。大きな瞳をキラキラさせていたような彼女も居眠りしたのだ。「記憶力もあまりいい方ではない」と彼女は言う。

 「とにかくこういう質問は恥ずかしいですね。ソウル大卒ということは、私の女優生活でメリットにもデメリットにもなります。“思慮深いだろう”といい方向で考えてくださる方がいらっしゃる一方、“あまり努力しないで人気が出たんだろう”と拒否感を持つ方もいらっしゃるでしょうから」。しかしはっきりしているのは、彼女は謙虚だということだ。腰の低さに、彼女の謙虚さが垣間見られる。




◆でもキム・テヒは演技が下手?

 キム・テヒは容姿に比べ演技力が伴わないという酷評されたことがある。女優として致命的な評価だ。これについて彼女は、すべてを受け入れている。以前はこうした言葉に傷ついたのも事実だが、今は逆に学ぶことが多いそうだ。

初めての映画で、大変な苦労をした。慣れない中国・横店の撮影現場では、昼と夜が入れ替わったような生活で撮影に明け暮れた。特に、夜のシーンが多かったため、昼の間に準備、午後6時から撮影が始まり、翌日の午前6時に終わるのは日常茶飯事。「やせて体が小さくなっている」と感じた頃、演技に対する確信ももてるようになった。

「『中天』はお馴染みの香港のアクション映画とは違います。ファンタジーロマン映画というのが一番ピッタリです。観客のみなさんにご評価いただけると信じています」。

キム・イング記者
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