映画会社が選んだ「韓国で最も興行パワーを持つ俳優」は?


 映画界で最も観客動員力のある俳優は誰か?その俳優の名前だけで観客を動員できる俳優はどれくらいいるのか?俳優たちの商業的な価値を最もよく知っている映画制作会社と広報会社の代表12人に、「○○が次期作に主演でキャスティングされた場合、スターパワーだけで動員可能な観客の数はどれくらいになると予測するか」という質問をした。回答者が俳優別に自分の推定値を述べた結果を算術平均で20位までまとめてみた。2002年、2003年、2005年に続く、4度目の調査だ。現在まで主演を演じ、公開された作品が1本以上ある俳優が対象となった。

◆ソン・ガンホ-イ・ヨンエが最高のスター

 ソン・ガンホが男女の俳優の中で最もスターパワーを持つ俳優であると評価された。ソン・ガンホは128万人程度の観客動員力があると調査され、昨年1位を獲得したチャン・ドンゴン(116万人)を押さえ、1位になった。興行の最高記録を樹立した『グエムル-漢江の怪物-』で主演を演じ、その真価を発揮したソン・ガンホは、2003年の調査に続き、再び1位を獲得した。回答者12人中10人がソン・ガンホが最も観客動員力が高いと答えている。昨年は2位だった。

 女優の中ではイ・ヨンエが91万人の観客動員力で1位となった。これまで3度の調査でイ・ヨンエは3位だった。イ・ヨンエは『親切なクムジャさん』以降、今年は出演作がなかったにもかかわらず、その凄まじいまでのスターパワーが評価された。昨年1、2位だったムン・グニョン(『愛なんていらねえよ』)とチョン・ジヒョン(『デイジー』)のランクダウンは、今年の新作が期待以下の興行に終わったことが原因であるとみられる。

◆中堅俳優の全盛時代

 今年の調査で最も目に付いたのは、高い競争力を持つ中堅俳優が高く評価されたということだ。男女それぞれ1位を獲得したソン・ガンホとイ・ヨンエ以外にも、チョン・ドヨン(2位)、オム・ジョンファ(9位)、キム・ヘス(11位)、ファン・ジョンミン(8位)、イ・ビョンホン(9位)など、30代の俳優の順位が上がった。特に、長い間ヒット作がなく、昨年も20位内に入ることができなかったキム・ヘスは、当たり役となった『いかさま師』の大成功により、その観客動員力が新たに認められ、11位まで急上昇した。今年、中堅俳優たちのスターパワーがいつよりも高く評価されたのは、今年の公開作が例年に比べ多く、競争が激しい年だったことにより、映画関係者に検証された演技力と安定した興行パワーを持つ中堅俳優の商品性が注目された結果であるとみられる。



◆新たなスター

 今年の順位で最も注目された俳優はチョン・インソンだ。昨年までは圏外だったチョン・インソンは、『卑劣な通り』で映画俳優としての実力が認められ、一挙に5位にランクインした。男性俳優3~5位のチョ・スンウ、カン・ドンウォン、チョ・インソンは、韓国映画界の未来を支える力強い俳優たちだ。また、ヒョンビン(16位)、イ・ジュンギ(19)も今年の出演作により新たに注目された俳優たちだ。

 女優では目立ったスターはなく、ソン・ヘギョ(14位)、チェ・ガンヒ(19位)、コ・ヒョンジョン(20位)など、今年初めてスクリーンデビューを果たした女優が、初めて20位内に入った。

◆危機のスターたち

 今年、観客動員力が最も大幅に下がった俳優はクォン・サンウ、カン・ヘジョンだ。昨年、男性俳優の中で3位だったクォン・サンウは、今年の出演作が興行に失敗した上に、最近に入ってから様々なスキャンダルに巻き込まれたことが原因となり、13位まで10ランクもダウンした。昨年彗星のごとく5位に登場したカン・ヘジョンは、今年『とかげ』の興行に失敗し、18位まで順位が下がった。

 このほか、パク・シニャン、チョン・ジェヨン、パク・ヘイル、イム・チャンジョン、キム・ジュヒョク、イ・ジョンジェ、ユ・ジテは昨年20位内に入ったものの、今年は圏外に外れた。女優の中ではキム・ジョンウン、ヨム・ジョンア、チェ・ジウ、イ・ミスク、ハン・ガインが圏外となった。

イ・トンジン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース